レヴァークーゼンの異常すぎる“終盤力”は偶然なのか 「こんなことが頻繁に起こるのだから、そんなはずは……」
終盤の粘り強さはどこから?
今季のレヴァークーゼンは何度か負けそうになったことがあるのだが、なぜか不思議と終盤に追いつき、追い越してしまう。 3月30日に行われたブンデスリーガ第27節のホッフェンハイム戦もそうだった。先制を許す苦しい展開だったが、レヴァークーゼンは88分にMFロベルト・アンドリッヒ、後半アディショナルタイムにFWパトリック・シックが立て続けにゴールを決めて2-1で逆転勝利。彼らの無敗はまだ続いている。 ブンデスリーガ公式は『ラストミニッツ・レヴァークーゼン』と呼び、終盤の勝負強さに驚いている。 「終盤の強さこそがレヴァークーゼン成功の秘訣の一つだ。彼らはブンデスリーガにて3試合も終了間際に決勝ゴールを決めていて、バイエルン・ミュンヘン戦ではアディショナルタイムにドローに繋がる同点ゴールをもぎ取っている。これらは幸運なのだろうか?こんなことが頻繁に起こるのだから、そんなはずはないだろう。レヴァークーゼンでは勝者のメンタリティが育っていて、状況が厳しくなったところから上手く立ち上がることができる」 同サイトが紹介したバイエルン戦とは、今季の第4節だ。このゲームはレヴァークーゼンの粘り強さを象徴するゲームで、試合は86分にバイエルンがMFレオン・ゴレツカのゴールで2-1とリードを奪った。この時点でバイエルンの勝利かと思われたが、レヴァークーゼンはアディショナルタイムに途中出場のMFエセキオル・パラシオスが同点ゴールを決め、勝ち点1をもぎ取った。このゲームを落としていた場合、タイトルレースの行方が変わっていたかもしれない。それほどこの一戦で負けなかった意味は大きい。 今のレヴァークーゼンには終盤まで「何か起こせる」との独特な空気感が漂っている。戦術やテクニックだけでは語れない何かがあり、このメンタリティを植え付けたところも指揮官シャビ・アロンソが絶賛される理由だ。
構成/ザ・ワールド編集部