アカデミー賞レースを総なめ「歴代ヒット映画」時代を席巻した懐かしの名作5選
世界最高峰の映画賞であるアカデミー賞を受賞することは、出演者やクルーにとって記念すべき栄誉。1本で複数部門の受賞を果たすことも珍しくありませんが、なかには最も注目される主要5部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞)をすべて受賞し、賞レースを総なめにした作品もあります。 3月10日(現地時間)に第96回アカデミー賞授賞式を控えたいま、受賞数や制作技術、芸術性の高さで映画史に名を残す、1960~90年代の受賞作を振り返ってみましょう。
『ウエスト・サイド物語』(1961)
ミュージカル映画のクラシカルな傑作『ウエスト・サイド物語』。1962年のアカデミー賞にて11部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞など10部門での受賞を果たしています。
『ラストエンペラー』(1987)
巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が、清朝最後の皇帝となった溥儀(ふぎ)の生涯を大スケールで映画化。1988年のアカデミー賞では、作品賞、監督賞、衣装デザイン賞など計9部門に輝きました。
『羊たちの沈黙』(1991)
ジョナサン・デミ監督の『羊たちの沈黙』は、『或る夜の出来事』、『カッコーの巣の上で』に次いで主要5部門を制覇した作品です。主演男優賞を受賞したアンソニー・ホプキンスの出演時間が、実はわずか16分だったという点も、驚くべき偉業と言えるでしょう。
『イングリッシュ・ペイシェント』(1996)
アンソニー・ミンゲラ監督の『イングリッシュ・ペイシェント』は、12部門にノミネート。結果、作品賞や監督賞、助演女優賞、撮影賞など、計9部門でオスカー像をゲットしました。
『タイタニック』(1997)
ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』も、アカデミー賞史上最多受賞を果たした3作品のうちのひとつ。作品賞、監督賞、撮影賞、作曲賞など、あわせて11部門に輝く伝説的作品となりました。 From redbook