立候補した１２人の顔ぶれを届け出順に紹介します。有権者にまず何を訴えたのか、候補者たちの第一声です。 熊本１区は熊本市の中央区、東区、北区の全域。有権者数は県内で最も多い４２万７５６人です。立候補したのは、立憲民主党・新人の出口 慎太郎さん、自民党・前職の木原 稔さん、参政党・新人の重松 貴美さんの３人です。 立憲民主党・新人の出口さんは熊本市中央区の市役所前で第一声を上げました。 【立憲・新　出口 慎太郎 候補】 「九州で熊本だけ野党の国会議員が一人もいない。本当に皆さんの声が届きにくい状況が長く続いている。私たちは裏金政治、金権政治、派閥政治にしっかり対峙できるようこれから一致団結して頑張っていく」 自民党・前職の木原さんは熊本市東区の健軍神社で支援者らを集め、出陣式を行いました。 【自民・前　木原 稔 候補】 「私のいろいろな分野でのやり残した仕事の続きをさせてほしい。５５歳、これから多くの仲間とともに皆さんの負託を受けて一つ一つ丁寧に有権者の声を聞きながら、政策を実行していく」 参政党・新人の重松さんは熊本市中央区の護国神社から選挙戦をスタートさせました。 【参政・新　重松 貴美 候補】 「全く国民を向いていないような政治が行われていることに、私は３歳と６歳の子を育てる普通のお母さんとして大変危機感を持っている。未来の日本のためにこうして戦っている大人の背中をしっかり子供たち、孫たちに見せましょう」 続いて、熊本市西区、南区の全域と荒尾市、玉名郡市の熊本２区。有権者数は３０万９６２２人です。立候補したのは、自民党・前職の西野 太亮さん、参政党・新人の近田 茜さん、共産党・新人の奥田 木の実さんの３人です。 前回３年前の選挙で自民党のベテランを破り、初当選を果たした前職の西野さん。今回、初めて自民党公認として臨む出陣式には、党所属議員や推薦する公明党の議員らが顔を揃えました。 【自民・前　西野 太亮 候補】 「私は自民党公認候補として戦うこと、大変ありがたく思っています。自民党だからこそ、こういう仕事ができた、自民党だからこそこういう仕事ができているんだ。そのことを示しながら多くの皆さんに応援していただけるようになっていきたいと思います。２期目の挑戦です。まだまだ未熟です。皆さん方のお力添えが必要です。皆さんとともに新しい時代の日本、そして古里熊本をつくるためにも最終最後までのご支援をお願い申し上げます」 参政党・新人の近田さんは党関係者とともに熊本市西区の街頭に立ち、第一声を挙げました。 【参政・新　近田 茜 候補】 「火の国から新しい〈くにづくり〉、熊本県でしっかり歴史をつないで日本中に風を吹かせていきたい。熊本の地にて日本を守り抜く礎を皆さまと一緒に始めていきたい、つくっていきたい、そして、つないでいきたい。皆さんにこの思いをしっかりと１２日間戦って伝えていきます」 共産党・新人の奥田さんは熊本市南区の公園で出発式。「政治のゆがみを変える」と訴えました。 【共産・新　奥田 木の実 候補】 「自民党は自民党のことしか考えていません。国民の生活がこんなにも物価高騰下で賃金もなかなか追いついていない、明らかに後回しにされています。そんな自民党政治と対決する一大チャンスがこの総選挙だと思っています。裏金政治に審判を下し、希望ある新しい政治を私たちの手でつくっていきましょう」 熊本３区は山鹿市、合志市、菊池郡市、阿蘇郡市、上益城郡が選挙区。有権者数は３１万１６９９人です。立候補したのは、参政党・新人の植田 貴俊さん、自民党・前職で坂本 哲志さん、社民党・新人の橋村 りかさんの３人です。 参政党・新人の植田さんは菊陽町のひかりのもり公園で第一声。「今の政治を変える」と訴えました。 【参政・新　植田 貴俊 候補】 「今の政治に一つの改革、変化を与えるため私のような若い世代、本当にバックに何もない一市民、一国民が立ち上がるべきだという思いで私はこの場に立って１２日間の戦いに挑戦することを決意した。精いっぱい走り抜く、力を貸していただければ。よろしくお願いします」 自民党・前職の坂本さんは大津町の運動公園で出陣式。選挙区内の市町村長や党所属の県議、各種団体の関係者と共に必勝を誓いました。 【自民・前　坂本 哲志 候補】 「これから国会対策委員長という国会の要の仕事もある。当選をさせていただいて、これまでのポスト、これからのポストも郷土のために日本のために十分活用しながら全力で全力で走っていくので、どうか皆さん方の支援と協力とさまざまな形でのアドバイスをよろしくお願い申し上げて、私の決意とさせていただく」 社民党・新人の橋村さんは、益城町で出発式。支援を受ける地方議員や連合熊本の関係者などの前で決意を述べました。 【社民・新　橋村 りか 候補】 「私たちが自分たちの手にこの社会を取り戻す、政治を取り戻すための戦い。この戦いを皆さんと一緒に戦い抜き、そして当事者の声が必ず届く思いが必ず届く、〈苦しい〉〈つらい〉と声を上げることができる命を大切にする社会にするべく、前に進んでいく」 続いては熊本４区、八代・人吉・天草など県内で最も広い選挙区で、有権者数は３８万５５７６人です。立候補しているのは日本維新の会・元職の矢上雅義さん、自民党・前職の金子恭之さん、立憲民主党・新人の笹本由紀子さんの３人です。 前回の選挙で立憲民主党から出馬し議席を失った元職の矢上さん、今回、日本維新の会から国政返り咲きを目指します。宇土市での出発式には党所属の参議院議員や県議なども応援に駆け付けました。 【維新・元　矢上 雅義 候補】 「政治の世界のことで頭にくることが多いかもしれないが、身近なところで皆さんの雇用を守る。農業、建築現場、工場で若い人たちを育てる。みんなで高齢者を見守る、地域社会をつくるために矢上雅義は日本維新の会と一緒に頑張っていく」 八代市で出陣式に臨んだ自民党・前職の金子さん。選挙区内の市町村長や党所属の県議、友好団体などの前で「ＴＳＭＣの経済効果を県南部に持ってくる」と訴えました。 【自民・前　金子 恭之 候補】 「（自民党に）冷たい逆風が吹いていると肌身で感じている。私はここで負けるわけにはいかない。これからの地方創生、地方の時代を迎えるにあたって、しっかりと地方目線で頑張頑張らないといけない。これまで築き上げてきた社会インフラを基に、いよいよ県北から我々の地域に経済の〈果実〉を持って来るチャンス」 立憲民主党・新人の笹本さんも八代市で出陣式。党所属の県議や推薦する連合熊本の幹部などの前で４年前の豪雨からの復興や水俣病問題などについて訴えました。 【立憲・新　笹本 由紀子 候補】 「多くの人たちの苦しみ生活の苦しみ、生きることの苦しみを聞いてきた。ほぼ同じ世代として、前職・元職がやってきた政治の決着をつけなければならない。市民の声が届かないパイプなら、詰まっているか腐っている。だからそのパイプを取り替える。それが私の役目」