上村さん(十和田)「女性のチャレンジ賞」受賞 流鏑馬の魅力、国内外に発信
十和田市で女性騎手による「桜流鏑馬(やぶさめ)」を開催し、流鏑馬を性別や国籍に関わらず誰でも参加できるスポーツとして国内外に発信した功績が認められ、十和田乗馬倶楽部代表取締役の上村鮎子さん(52)が、2024年度青森県いきいき男女共同参画社会づくり表彰の「女性のチャレンジ賞」を受賞した。上村さんは「とても感慨深い。これからも流鏑馬の魅力を世界に発信していきたい」と喜びを語った。 男女共同参画社会の実現に向けて、県が2007年度から毎年、顕著な功績のあった個人や団体をたたえている。 上村さんは、古来より男性に限られてきた流鏑馬の世界に女性として初めて飛び込み、2004年から桜流鏑馬を開催。今年は2日間で入場者約1万6千人を集めるなど、「地域に根ざした流鏑馬文化」の創造に貢献してきた。10月31日に県庁で表彰式が行われた。 13日は上村さんが市役所を訪ね、小山田久市長にこれまでの活動を振り返りながら受賞を報告。小山田市長は「全国に流鏑馬の文化を広めてくれた功績は大きい。これからも活動を広げていってほしい」とお祝いの言葉をかけた。 女性のチャレンジ賞には上村さんの他、むつ市の蓮(はちす)パン工房店長の中川礼子さん、風間浦村の下風呂温泉旅館組合おかみの会の長谷雅恵会長らも輝いた。
デーリー東北新聞社