大谷翔平の三冠王が夢じゃなくなってきた 達成すればナ・リーグ87年ぶり、3部門で最も壁が高いのは...
今シーズンの前半を終えて、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は誰よりも三冠王に近い位置にいる。打率.316がナ・リーグ2位、29本塁打が1位、69打点は3位だ。 【写真】父は元プロ野球選手の許銘傑!人気町中華の看板娘・ジェンジェンこと許維娟・フォト集 3部門ともトップ10にランクインしているナ・リーグの3人とア・リーグの4人のうち、すべて3位以内は大谷だけ。3部門とも5位以内に入っている選手も、大谷のほかにはアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)しかいない。ジャッジは34本塁打と85打点がア・リーグ1位、打率.306は4位につけている。 ジャッジの三冠王は、今のところ難しそうだ。大谷の打率がナ・リーグ1位のクリスチャン・イエリッチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)と10ポイント差であるのに対し、ジャッジはア・リーグ1位のスティーブン・クワン(クリーブランド・ガーディアンズ)に46ポイント差をつけられている(.001=1ポイントとして表記)。 【打率】1位 .326=クリスチャン・イエリッチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)2位 .316=大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)3位 .310=ルイス・アラエス(サンディエゴ・パドレス) 打率トップ3は、大谷の上下に首位打者の経験者が並ぶ。イエリッチは2018年の打率.326と2019年の打率.329がナ・リーグ1位。ルイス・アラエス(サンディエゴ・パドレス)は2022年がア・リーグ1位の打率.316、2023年はナ・リーグ1位の打率.354だ。 イエリッチはシーズン序盤に腰を痛めて1カ月近く離脱したので、大谷やアラエスと比べると打数が100以上少ない。そのため、1打数ごとに打率の変動する幅は上がるにせよ下がるにせよ、ふたりより大きい。 なお、イエリッチは規定打席の502まであと200だ。このままいくと到達しそうだが、もし届かなくても、首位打者を獲得できるルールがある。たとえば、492打席でシーズンを終えて10打席足りない場合、その分を10打数0安打として加えて再計算した打率がほかの選手を上回れば、首位打者となる。