高橋李依さん「声優になる」中学生で決意 学校生活すべて「夢のために踏ん張った」
役名そっくり「もう私じゃない?」キャラに親近感
―劇場アニメ「がんばっていきまっしょい」では、高校ボート部員・高橋梨衣奈の声を担当。劇中では「リー」というあだ名で呼ばれる高校2年生です。 私の名前と役名がすごく似ているんです。「あなたも高橋なの? もしかしてクラス名簿に『高橋(梨)』なんてカッコ付きで書かれてない? 学生時代、私は『高橋(李)』だったよ(笑)」なんて、キャラクターに対する思いが募っていました。それもあり、「私がこの役を演じたい」という強い気持ちで、今作のオーディションに臨んだんです。 実際にリーの役をいただき、両思いになれたのがすごくうれしくて。しかも彼女は、埼玉からの転校生という役どころ。実は私も埼玉県出身なので、「もう私じゃないの」って(笑)。 ―声の演技をどのように考えてアフレコしましたか。 監督からは「リーは、自然体とアニメっぽさの間を狙ったお芝居で」というディレクションをいただいたので、そこを目指していきました。全体で見た時に会話のバランスが取れていて、現実離れしたアニメキャラクターにはなってしまわないラインですね。 もう少し具体的にいうと、「◯◯しすぎない声」を意識しています。キャピキャピしすぎない、うるさすぎない、気を遣いすぎないなど。さまざまなシーンで感情表現のメーターを振り切らないようにして、アニメキャラになりすぎないお芝居を目指しました。 ―「リアル寄り」の声にしたことで、よりキャラクターが際立つと。 そうですね。今作は女の子5人を中心とした物語なので、他のキャラクターの雰囲気としっかり棲み分けられるよう、グラデーションも意識した部分ではあります。 私が演じるリーは、5人を繋ぐような子でありながら、自分が興味を抱いたことには真っすぐに向かっていく。そんな彼女の芯の強さと、周囲を心地よくさせるような明るさを、声でも表せていけたらなとアフレコに挑みました。 ★後編の記事はこちら