「一番福」陸上部の17歳高校生 西宮神社で恒例の「開門神事福男選び」
商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社、西宮神社(兵庫県西宮市)で10日、参拝者が開門と同時に参拝一番乗りを目指し、境内を疾走する恒例の「開門神事福男選び」が実施された。 今季最強寒波が襲来し、スタートの午前6時の気温はマイナス2度。それでも、5000人の参拝者が訪れ、熱気に包まれた。 230メートル先の本殿に先頭で駆け込み、「一番福」となったのは初挑戦の大岸史弥さん(17=兵庫県宝塚市)。前夜に友人から誘われ、運試しで参加。先頭グループの16番くじを引き当て、100メートル12秒代前半の快足で抜け出した。 「実感はないですが、素直にうれしい。みんなに福を与えていきたい。今年は受験と部活を両立したい」 県立宝塚高で陸上部に所属。昨年行われた阪神ユース円盤投げ1位、やり投げ2位の記録を持つ。将来は鍼灸(しんきゅう)師を目指すというが「北口選手みたいになりたい」と昨年のパリ五輪女子やり投げで金メダルに輝いた北口榛花へのあこがれを口にした。 「二番福」は父がガーナ出身の龍谷大3年小松勇輝クワァベナさん(21)。「三番福」は同志社大4年矢吹彰大さん(22)が選ばれた。