竹内都子、芸能界きってのおしどり夫婦の29年。仲良しの秘訣は海外旅行。夢だった“2人芝居”はライフワークに
海外旅行は細かく決めずに
夫婦でイタリア、スペインなど、海外旅行にもよく出かけている竹内さん。あまりスケジュールは細かく決めずに行くという。 ――海外に行かれたとき、道を間違えても竹内さんは絶対に怒らないと菅原さんがおっしゃっていました。 「そういうところは一切責めないです。私たちはイタリアが好きなんですけど、イタリアでレンタカーだけ借りて、ホテルを取らずに行くから、好きなところを回っていくみたいな旅をしていたんですね。味方は相手しかいないわけです。そこでケンカをしたら、もう味方は誰もいないしね。抜け道がないケンカみたいになっちゃうじゃないですか(笑)。 『道はどこかで繋がっているからいいよ』って言って、もし逆に走っていたってUターンすればいいんだしっていう感じです。 だから、夫婦で海外旅行に行くのはいいですよ。それは本当にお勧めです。それもノープランで行ったら、絶対協力しないといけないから(笑)。疲れますけどね。ふたりで協力しないと食べるところも泊まるところも決まらないですからね。 私たちの仕事は全国いろんなところに行くし、海外にも行くけど、やっぱり決められた飛行機に乗って、決められたホテルに泊まって…すべて言われた通りに動いているだけで、何ひとつ自分たちで決めて動くことはないじゃないですか。 だから、そういう風に旅をスケジュールして行っても、ここをチェックアウトして移動して、何時の電車に乗って次のところに行って、ホテルまで移動して、チェックインして…というスケジュールをこなしているだけみたいになってきちゃうんですよね。 何時に出ないと次のホテルに間に合わないとかね。そのホテルに行くことが目的じゃなくて、その旅自体を楽しまなきゃいけないのに、ホテルを移動することがノルマみたいになってきちゃうのが何か嫌だったんですよね。 だから、いろいろ決めないで、ここにもう一泊するみたいなことでもいいし、近所で買ったワインを飲んだらおいしくて、そのワイナリーが近くだったら行ってみるのもいいし、その近くに泊まるということもできる。思いもよらないところにも行けたりとか意外な出会いがあったりする、そのほうが旅をしている感じがするんですよね」 ――現地でレンタカーを借りて? 「そうですね。往復の飛行機のチケットは取って、車移動の場合はレンタカーを借りますけど、最近は車移動じゃないこともあるんですよね。この間は2週間くらいスペインのサン・セバスチャンというところに行ったんですけど、あそこの旧市街はバル(食堂とバーが一緒になったようなお店)ばかりなんですよ。それで、みんな立ち飲みでハシゴして…という感じなんです。 だから、意外と徒歩でどこにでも行けるし、ちょっと遠くに行くときにはバスに乗れば結構どこにでも行ける。空港にもバスで行けるし、次の街にもバスで行けるので、車を借りなくていいじゃんということになって(笑)。 そういうときにはひとつのところに長くいることにして。やっぱり料理がしたくなるんですよね。料理ができないと何かストレスが溜まっちゃうんです(笑)。だから、ホテルじゃなくてアパートみたいなところにして。 今は民泊みたいなところがいっぱいあるので、キッチンや洗濯機もあるから、本当に暮らすように旅ができるんですよね。だから、YouTubeでも紹介したカメノテ(甲殻類の一種)も買っちゃいましたけど、市場とかに行ったら、もうたまらないわけですよ。 外に出て飲み食いしたいのに、こんなに買って帰ったらなあとか思うけど、いっぱい買っちゃって。それで、お部屋でカメノテを茹でて、それを食べてワインを飲んで外出して。 主人がサッカーの久保(建英)くんのファンなんです。久保くんは今、スペインのレアル・ソシエダにいるから、現地で試合を見たいって言っていたんです。そうしたら、あの辺(バスク地方)は世界一の美食の街って言われているから、これはもう行くしかないやろと思って(笑)。 でもね、ちょっと年齢的にも衰えを感じました。昔はいくら食べても飲んでも平気やったのに、さすがに1週間目ぐらいでちょっと胃がもたれて、毎日胃腸薬を飲んで出かけて。菅原が練り梅みたいなのを持ってきていたので、それをお湯で溶いて、ふたりで『おいしいね。やっぱりこういうのがいいね』とか言って飲んでいました(笑)」
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