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中国当局は、現在禁止している台湾への旅行を、福建省の住民に限り一部解禁すると発表しました。 中台関係が緊張する中、中国は2019年から台湾への個人旅行を禁止しているほか、団体旅行も新型コロナウイルスの感染拡大以降、禁じています。 こうした中、中国文化観光省は28日、中国を訪れている台湾の野党・国民党の議員団と会談し、福建省の住民を対象に台湾の離島・馬祖列島への旅行を解禁する方針を明らかにしました。その後、中国側の平潭島から台湾への直行フェリーの運航を再開した上で、福建省の住民の台湾への団体旅行も解禁するということです。 また、中国の税関当局も国民党の議員団と会談した後、輸入を停止していた台湾産のかんきつ類などの輸入を再開すると発表しました。 台湾では来月、中国が「独立勢力」とみなし警戒している与党・民進党の頼清徳次期総統の就任を控えています。中国としては、野党・国民党との融和をアピールし、台湾の新政権を揺さぶる狙いがあるとみられています。