中島貞夫監督一周忌 東映チャンネルで連日一挙放送 「くノ一忍法」「新 極道の妻たち」など
昨年6月11日に亡くなった中島貞夫監督(享年88)の一周忌メモリアルとしてデビュー作「くノ一忍法」(1964年)をはじめ「序の舞」(84年)、「新 極道の妻たち」(91年)など代表作12本をCS放送局「東映チャンネル」が11日から14日まで連日一挙放送する。東映衛星放送株式会社が5日に発表した。 中島監督は東大卒業後の59年に東映に入社。京都撮影所に配属され、山田風太郎のベストセラー小説を倉本聰氏(89)との共同脚本で映画化した「くノ一忍法」でデビュー。66年には「893愚連隊」で日本映画監督協会新人賞を受賞。67年の「あゝ同期の桜」を最後にフリーに転じた。 その後も京都を拠点に精力的に活動を展開し、時代劇から任侠、アクション、お色気ものまで幅広いジャンルの作品を手掛けた。今回は渡瀬恒彦主演の「鉄砲玉の美学」(73年)や萩原健一を招いて20年来の構想を実現させた「瀬降り物語」(85年)、さらに名取裕子(66)の主演で女流画家・上村松園の波乱の生涯を描いた文芸大作「序の舞」などがラインアップされた。 12日深夜にはオリジナルインタビュー番組「ピンスポ」を放送。「くノ一忍法」から遺作となった「多十郎殉愛記」(2019年)まで数多くの中島映画に出演した女優の三島ゆり子(83)が、今だから話せる思い出や撮影秘話を披露する。 日本映画界に多大な功績を残した中島監督。熱き“活動屋魂”を注ぎ込んだ12作品のメモリアル放送はファンにとってたまらない4日間になる。