彼氏から「もう少し痩せたら?」摂食障害・醜形恐怖症から立ち直り健康美を伝えるトレーナーに【筋トレビフォーアフター】
「最初は、“成人式に向けて振袖を着こなしたい”というだけの純粋な気持ちでした。そこから一年間で-7kg。一年間の停滞の後、さらに-3kg(合計10kg減)に成功して、そこでダイエットを終えるつもりが、当時付き合っていた彼氏に『もう少し痩せたらきれいになるんじゃない?』と言われたのが、強迫的にダイエットをし始めてしまったきっかけです」 【写真】山本つぐみさんの開脚でのジムウェア姿
これは、山本つぐみ(やまもと・つぐみ/25)さんが体験した、“過剰な美容意識からのダイエット”からの立ち直りの記録である。その後、すぐに恋人と別れてしまった山本さんは、「絶対にきれいになって見返してやる」という想いからどんどん過激な行動へとエスカレートしていった。 「基礎代謝ギリギリのカロリーで、ランニングやHIITをひたすらやりました。そのうち、『食べていない・運動しているのに体重が落ちない』という段階になりました。運動しても汗もかかず、今思うと身体の危機サインだったのですが、私はそこでさらに食事量を減らし、何枚も服を重ねて運動量を増やして、下剤を使って無理やり体重を落とそうとしました。結果、もう何を食べるのも怖くなり、自力で排泄ができず、それでも『痩せたい』という気持ちしかなくなりました」 摂食障害・醜形恐怖症となった山本さんは、遂に引きこもりがちに。 「自分がおかしくなっている、ということはわかっていました。何とかしなければならないと思い、同じような体験をした人のブログを読み漁りました。まずは身体の機能を戻さなければと“腸活”を学び、身体にいいものを少しずつ勇気を出してとり入れていきました。また、その経過を『つぼタイム。』というYouTubeの動画配信をして仲間と励まし合いました。栄養が身体に回ったことで心も徐々に回復していき、食べることへの恐怖も消えていき、一年かけて少しずつ回復し、家族や友人と楽しい時間を過ごせるようになりました」 今度は、「健康的に引き締まった身体になろう」と決意、ジム通いを始めた。 「トレーニングはとても楽しかったです。筋トレYouTuberのちゃぴさんやさくらさんの影響もあり、どんどんのめり込んでいきました。トレーニングのための栄養管理も学び、炭水化物を怖がらずに摂取できるようになってから、さらに元気になりました。胃が縮んでしまったので一度にたくさんの量を食べられないため、回数を分けて細かく栄養補給し、リバウンドや代謝の減退を起こすことなくボディメイクに取り組むことができました」