<【推しの子】>原作のファンだった櫻井海音&齊藤なぎさ 「世界観を壊したくなかった」 映像化に挑んだ心境
櫻井さん:オファーがきた段階では「他の人にやらせたくない」という思いが強くて。ぜひやらせていただきたいと即答しました。ですが、現場に入ってからプレッシャーは感じており、まだ短い期間ではありますが、この業界に入ってから培ってきたものを全て使い切るぐらいの覚悟で演じました。
◇「4カ月間苦しんだことが報われた気がしました」
--撮影期間中は改めて原作を読み込んだとのことですが、やはり原作を大切にすることを意識されたのでしょうか。
櫻井さん:もちろんそうです。仕事として向き合う前から大好きな作品なので、原作の世界観を壊したくなかったし、ビジュアルなど原作に寄せる努力は常にしていました。現場には毎週新しい「ヤングジャンプ」が置いてあり、最新の話もチェックしながら撮影していました。ただ原作は大切にしながらも、我々なりに「【推しの子】」という作品の新しい魅力を引き出せるようドラマ&映画化に臨みました。例えば、マンガでは描かれていないコマとコマの間にあるはずの表情など、そういう行間の感情を想像して作っていきました。
--齊藤さんから見た、座長の櫻井さんの姿はいかがでしたか。
齊藤さん:すごく頼もしい座長でした。私自身、シリアスなシーンでうまくいかなった時に、優しくアシストしてくれたり、結構支えていただきながら撮影していました。スタッフさんとも仲が良くて、櫻井さんがいたからこその現場でした。
--櫻井さんは、ご自身の撮影がない時も現場に来ていたと聞きました。
齊藤さん:ほぼずっといました。
櫻井さん:自分の仕事のモットーが“現場を大切にすること”なんです。現場が良くないと、いい作品はできないと思っているので。共演者の方やスタッフさんとのコミュニケーションを密にすることを意識していました。
--双子の兄妹役ですが、撮影を通して、お二人の顔が似ていったとスタッフから聞きました。
齊藤さん:そうなんですか(笑)!? でもずっと一緒にいたので表情は似てきたのかな。