月面着陸探査機SLIM「休眠」 2月中旬に再運用挑戦も
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は1日、世界5カ国目の月面着陸をした探査機「SLIM(スリム)」で予定した活動を1月31日で終えたと明らかにした。着陸地点が日没を迎えて太陽光発電が使えなくなり、活動を休止する休眠状態に入った。 JAXAは「2月中旬以降、太陽電池パネルに太陽光が当たる時期に再び運用に挑戦する」としている。ただスリムは極寒環境を耐える設計ではないため、再び起動するかどうかは分からない。 スリムは1月20日、赤道南側の「神酒の海」にあるクレーター付近に降りた。目標から東側に約55メートルの「ピンポイント着陸」に世界で初めて成功した。