「新野ゼリー」を子どもたちが開発 「澄んだ空」「蛍」を二層でイメージ 地元の魅力詰め込み
長野県阿南町新野小学校の3~6年生5人が新野地区のリンゴを使った「新野ゼリー」を開発した。「地元の食材を使ってスイーツを作ろう」とのテーマで4月から総合学習で取り組み、近くの「つるや菓子舗」が協力。4日に校内で教員らに販売し、商品づくりの手応えをつかんだ。 【写真】「新野ゼリー」を販売する子どもたち
1学期にスイーツ作りを相談しようと同店を訪れた児童が、菓子職人の村松圭介さん(45)に「保存が効く」と勧められてゼリーを作ることに。アイデアを持ち寄り、学校で試作した。村松さんの助言で、ゼラチンよりも透明でみずみずしく仕上がる材料「アガー」で固めた。
ゼリーは2層で、ソーダ味の青い層は新野の澄んだ空を表現。児童の家で収穫したリンゴのコンポートを使った黄色の層は「地域で見られる蛍をイメージした」という。
1個100円で80個を販売。村松さんも買いに訪れ「僕らでは思いつかない自由なアイデア」と評価した。4年の山下凜さん(9)は「みんなの意見を合わせるのが大変だった。食べて『うまい!』と言ってほしい」と話した。