大黒摩季が語る、ZARD・坂井泉水との“歌詞”の違い「彼女は“負けないで”と言い私は“熱くなれ”と言う」
◆苦境に立つ人々に寄り添った音楽を届けたい
チャンカワイ:能登半島地震の復興応援チャリティーライブを4月13日(土)にやるんですよね。どういった思いでやられるのでしょうか? 大黒:普通ですよ。私が最初に「人のために歌おう」と思ったのは、やっぱり東日本大震災がきっかけ。がれきを片付けたり、一緒に炊き出しをしたり、子どもをあやしたり、いろいろしました。そのときに1人のおばさんがいて、「私だけ生き残っちゃったの」と、泣くわけでもなく淡々と私に語るんですよ。 で、「大黒摩季さん、お願いがあるの。『ら・ら・ら』を歌って」と言われたから、バレたんだって思ったんです(笑)。そのときは「少なくとも旦那さんは生き残ったことを喜んでいると思いますよ。生きていることを悔やまないでね」と抱きしめて、耳元で歌いました。 チャンカワイ:うわ~! 大黒:そうしたらぶわーっと泣き出して。「ありがとう。やっと涙が出た」って言われたの。音楽って、希望、元気、勇気の他にも、その人の涙を誘う役割もある。そのときから、私は大上段からいろいろ言うより、相手に寄り添って歌うほうが向いているなって思ったんです。 チャンカワイ:へええ! 大黒:チャリティーライブのタイトルは「MAKI’s AID “ Cheer Up! 能登半島!”~人類みな親戚 Vol.1 Kick off 横浜~」なんですよ。自分の親戚だと思ったら付かず離れずで気にするじゃないですか。 (TOKYO FM「ヱビスビール presents Color Your Time」より)