松本まりか「嫌いになって良かった」福士蒼汰「嫌われる覚悟で」ダブル主演映画舞台あいさつ
俳優・福士蒼汰と女優・松本まりかが23日、大阪市内で、ダブル主演映画「湖の女たち」(大森立嗣監督、5月17日公開)の先行上映会舞台あいさつに出席した。吉田修一氏の同名小説が原作。とある老人の不可解な死の謎を追う刑事・圭介(福士)が、取り調べを行った介護士・佳代(松本)と性愛関係に陥っていくミステリーだ。 東京での舞台挨拶では、松本が福士を「本当に嫌なやつ!」と評して話題にもなった。松本は「初めましてで取り調べのシーン。まあ、嫌な目つきで取り調べをされて『嫌やわぁ』と思いながら、嫌いな感情を芝居に生かすしかない。『嫌いだけど、いい!』みたいな、そんな感じでした」と振り返った。福士も「もう嫌われる覚悟で、話さないっていう選択肢を取りました」と苦笑い。シーンに入ると体がこわばり、自然と体から拒絶していたことを明かした松本は「本当に嫌いになって良かったです」とほほ笑んだ。 映画撮影中は全くしゃべらず、あいさつでさえも目を合わせなかった2人だが、今作のキャンペーンでは息ピッタリだ。福士は「明るくて、すごくガッツがあって、男っぽいなっていうところも感じました」と好印象。松本も「こんなに壁のない人で、なんか心は乙女。あんなに体が緊張してたのに、こんなにしゃべりやすいんだと思って、いいやつじゃん!」とべた褒めし笑わせた。 滋賀県の琵琶湖でロケも行われ、流ちょうな関西弁も披露している2人。松本は大阪の印象について「大阪大好きなんで、関西弁で話されるとうつっちゃう。関西の人としゃべっていると、本当に楽しくなっちゃうんです。(舞台あいさつ)関西弁でやろか?」と即席関西弁を披露。福士は「東京の人は何も思ってませんみたいな顔ですごく思ってくれているんですけど、大阪の人はリアクションを見せてくれますね」とその土地での雰囲気の違いを楽しんだ。 最後に福士は自身の演じた役を「蛇」に例え「人によって好き嫌いって分かれると思うし、美しいと思ってみたいっていう願望も分かれるかもしれない。そういうのを少しずつ感じてくれたらうれしい」とアピール。松本も「二人の関係を表す言葉って、日本にはなさそうで。その言葉にできない関係、生産性のない関係が自分を生きるっていう希望になる。ぜひ皆さんにも、理解しがたい難関を突破してほしいです」と呼びかけた。
報知新聞社