ファイナルMVPのブラウン、再び代表入りを逃す…本人は陰謀を疑うも全否定される
7月11日(現地時間10日)、離脱したカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)に代わってデリック・ホワイト(ボストン・セルティックス)の追加招集が発表された。これによって、セルティックスからはジェイソン・テイタム、ドリュー・ホリデーを含む3名がアメリカ代表入りすることとなった。 昨シーズンの優勝チームから3名選出されることに不思議はないが、ファンの中にはカンファレンス・ファイナルMVPおよびファイナルMVPを獲得したジェイレン・ブラウンが選出されなかったことに疑問を唱える声も少なくないようだ。そして、その疑問はブラウン本人も抱えている模様。 ホワイトの追加招集が報じられると、ブラウンはX(旧Twitter)を通して意味深な投稿を繰り返した。一つ目の投稿に文章はなく、探偵のように片眼鏡をつけた絵文字が3つ並んでいる。その投稿からおよそ5時間後、ブラウンは次のように投稿した。 「(公式アカウントをタグ付けし)ナイキ、これが僕たちのやり方か?」 この投稿は既に削除されているものの、チームUSAのスポンサーであるナイキと契約している選手が有利に選考されていると訴えたものとみられている。確かにホワイトはナイキの契約選手であり、ブラウンはルーキー時代こそアディダスと契約していたが、2021年以降はどの企業ともシューズの契約を結んでいない。 陰謀論のような話だが、USAバスケットボールのエグゼクティブディレクターであるグラント・ヒルは「よくある噂の域を出ない話で、私は自分の責任を全うした」と全否定し、次のように語った。 「12枠でチームを構築しなければならない。その中で最も難しいことのひとつが、僕自身がファンでそのプレーを見たいと思っている選手や、ファイナルMVPに輝いた選手、代表のプログラムに関わった選手や過去に金メダルを獲得している選手、そういった私が尊敬してやまない選手をロスターから外さなければならないことなんだ」 特に今回のチームUSAは“ドリームチーム再来”と言われ金メダルが確実視されている分、一人の追加招集にも相当な議論を要したことが想像される。ホワイトの招集が吉と出るか、この夏のパリに期待と注目が集まる。
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