売買目的か…消防ホースの「ノズル」盗難相次ぐ 格納箱に鍵はなし 新潟・村上市
日テレNEWS
火事が起きた際に使う消火栓と消防ホースは、普段は格納箱に入っています。 村上市消防団 加藤辰博 山北方面隊長 「これがいわゆる管鎗(かんそう)と呼ばれる筒先」 水を噴射するためのノズル「管鎗」が、別の場所では―― 村上市消防団 加藤辰博山北方面隊長 「筒先が盗難されて、ない状態」 実は今、新潟県村上市の旧山北町を中心に、この消防ホースのノズルがなくなるケースが相次いでいます。消防などの調査では、60か所以上で被害を確認したといいます。 先月、最初に被害が分かった地域を取材しました。 弟が被害に気づいた住民 「このへんじゃないかな」 取材した女性の弟が、川の近くに消防用ホースが捨てられているのを発見。確認すると、近くの格納箱からノズルがなくなっていたといいます。 ――どんな状態で捨てられていたと聞いた? 弟が被害に気づいた住民 「(ホースが)丸まっていた。こんなこと初めてでびっくり」 消火栓の格納箱は、近くに住む住民がすぐに初期消火活動に取り掛かれるよう、あえて鍵はつけていなかったといいます。 なぜノズルが狙われたのでしょうか。 村上市消防団 加藤辰博 山北方面隊長 「ノズルの先が真鍮(しんちゅう)( 銅と亜鉛の合金)でできているので売買目的だとは思います。消防車両が到着する前に現場の近隣の人たちが、初期消火活動ができなくなることが一番懸念される」 地域住民の命に関わるノズルの盗難。警察は窃盗事件とみて捜査しています。