巨人のヘルナンデスはV奪回の救世主? 他球団から「全盛期のビシエド重なる」と警戒が
球団OBの指摘どおりに
球団OBで野球評論家の廣岡達朗氏は、ヘルナンデスが一軍に合流する前の5月下旬に週刊ベースボールのコラムで、オーダーを固定する重要性を力説していた。 「巨人はここ最近、一番・丸佳浩、二番・坂本勇人にするなど毎日のようにオーダーを変えている。主役がわき役になったり、わき役が主役になる。坂本はクリーンアップに固定すべきだ。吉川尚輝も開幕当初は八番を打たせていたのに、現在は三番に置いている。なぜ巨人はオーダーを決めないのか。少し結果が出なければ二軍へ落として代わりの人間を起用。こんなことをしていたら人は育たない。選手のタイプがクリーンアップ型かリードオフマン型かは一目瞭然である。それが分からない人間が監督、コーチを務めているから目先の結果欲しさにオーダーを変えるのだ。かつて広島・山本浩二監督は新井貴浩(現広島監督)を四番で使った。最初は結果が伴わなかったため批判もされたが、山本は信念を貫いた結果、新井を開花させた」 中日で来日9年目を迎えたビシエドは27歳のシーズンで来日し、首位打者、最多安打のタイトルを獲得するなど打線の中軸として活躍してきた。ヘルナンデスも11月で29歳とこれから脂が乗りきる時期を迎える。V奪回を狙う巨人の救世主となり、ジャパニーズドリームをつかめるか。 写真=BBM
週刊ベースボール