肥やし、散らし、天日干し 堆肥ペレット最盛期
北海道のJA十勝清水町の堆肥化施設で、堆肥ペレット「しみず有機」の製造が最盛期を迎えている。酪農が盛んな清水町内の牛ふんと鶏ふんをブレンドするのが特徴。加工場前には、仕上げの天日干しのためペレットが敷き詰められていた。 【動画】堆肥ペレットの天日干し フル稼働の加工場の様子も 堆肥ペレットは、高い気温による発酵と、強い日差しによる乾燥が見込める夏が、省コストで製造できる適期だ。冬は製造能力が落ちるため、春の需要期に向けてフル稼働で作る。年間製造量約900トンのうち9月までに9割を製造する。 干すときは、職員が自作したレーキを乗用草刈り機でけん引。アスファルト上に散らして乾燥を促し、水分率を20%ほどまで下げる。灯油を使う機械乾燥だと1日1トンほどだが、天日干しは同約3トン処理できるという。 JA営農部の島田仁吾部長は「水分を下げるのは最大の課題。できるだけ費用をかけずに製造量を増やしていきたい」と話す。 JAでは「しみず有機」で育てたニンニクやアスパラガスなどを「とれたんと」のブランドで販売する。 (染谷臨太郎)
日本農業新聞