アジア太平洋重視のディズニー新作発表イベント、共同会長「才能の宝庫」 シンガポールで
【シンガポール=三宅令】米ウォルト・ディズニーのアジア太平洋地域(APAC)のメディア向け作品発表イベント「ディズニー・コンテンツ・ショーケース APAC 2024」が20日から、シンガポールで開かれている。初日はディズニーや20世紀スタジオ、マーベル・スタジオやルーカス・フィルムなど傘下のスタジオの最新作の紹介が行われた。 イベントには、12カ国500人以上のメディアやインフルエンサーが集まった。ディズニー・エンターテインメントのダナ·ウォルデン共同会長は、同社におけるAPACの重要性を強調。世界的なヒットとなった時代劇「SHOGUN 将軍」や韓国ドラマ「ムービング」を例に挙げ、「こんなにワクワクする地域はありません。素晴らしい才能の宝庫で、APCAから生まれる作品は、弊社の要でもある」と語った。 会場では、マーベル・スタジオを率いるケヴィン・ファイギ氏がオンライン中継で出演し、アジアにおけるマーベルの将来について「どうぞご期待ください」とあいさつ。来年2月14日公開の映画「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」を主演するアンソニー・マッキー氏が登壇し、「今作は『キャプテン・アメリカ』シリーズのリアリズムを踏襲しながらスパイ・スリラーの世界観もある。僕が活躍するところを楽しみにしてほしい」と盛り上げた。 また、ルーカス・フィルムは来年、日本のアニメスタジオなどとスターウォーズの世界観を描く「スター・ウォーズ:ビジョンズ」のシリーズ第3弾をディズニープラスで配信すると発表した。参加スタジオは神風動画やトリガーなど。 そのほか、アニメ映画「モアナと伝説の海2」(今年12月6日公開)や〝超実写〟映画「ライオン・キング:ムファサ」(12月20日公開)、実写映画「白雪姫」(来年3月20日公開)などの特別映像が紹介された。 ディズニーのAPACを統括するルーク・カン氏は、取材陣を前に「日々新しい世界をお届けすることで、世代を超えて愛され続ける思い出を一緒につくる存在でありたい」と語った。