「来年できる保証はない」ヤクルト・長岡秀樹は初のタイトル獲得も“慢心”はなし「まだ立場が確立されている選手ではない」
ヤクルトの長岡秀樹が12月20日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5100万円増の来季年俸9200万円でサインした。(金額は推定) 【動画】プロ初の1試合2発!長岡秀樹が右翼席へ弾丸ライナーの本塁打 大幅アップに長岡は「すごく満足していますし、来年も頑張ろうという気持ちです」と話し、球団から「来年も期待しているぞと言葉がありましたし、いろんな経験をしてきた中で後輩も増えてきている。自分の経験談を後輩に伝えていってくれ」という言葉をもらったといい、「僕もできる限り伝えていきたい」と力を込めた。 「いろいろなことを経験できた。いいことも悪いこともあった。こういうシーズンを毎シーズン送れたらと思います」 今季は全143試合で打率.288、6本塁打、58打点の成績を挙げた。シーズン163安打を放ち、初タイトルとなる最多安打の勲章を手にすると、初のベストナインにも輝いた。 それでも「今年できたから来年できる保証はないですし、また一から気を引き締めて」と意気込むと、最多安打のタイトル獲得については「何回も諦めかけた。いろんな先輩の言葉だったり、ここで獲らないと一生獲れないかもしれない。こんなチャンスなかなかない。絶対獲り切ろうという気持ちになれた。獲り切れたので良かった」と振り返った。 色紙には「勝」と記し、「優勝するということもそうですし、僕自身まだ立場が確立されている選手ではない。また一からチーム内の競争に勝つ。弱い自分に負けないように自分に勝つという意味もありますし、いろんな意味があります」と、その思いを述べた。 来季プロ6年目を迎える23歳の若武者は、タイトルを獲っても慢心することなく突き進む。 [文:別府勉]