広島・西川龍馬がオリックスへFA移籍 セ → パにFA移籍した野手の1年目の成績はどうだった?
FA宣言した広島・西川龍馬が22日、オリックスへのFA移籍が決まった。 西川は15年ドラフト5位で入団し、1年目の16年から62試合に出場し打率.294をマークすれば、3年目にはプロ入り後初めて100試合(107試合)以上に出場して打率.309を記録。リーグ3連覇に大きく貢献した。19年には自身初の規定打席に到達し、プロ8年目の今季はリーグ2位の打率.305をマーク。 来季から今季までのセ・リーグの野球からパ・リーグの野球に変わる。当時と状況が異なりあまり参考にならないが、セ・リーグの球団からパ・リーグの球団にFA移籍した野手の移籍1年目の成績を見ていきたい。 松永浩美、小久保裕紀、中村紀洋、大村三郎、平野恵一などは過去にパ・リーグの球団でプレーしたことのある選手が、パ・リーグの球団に戻るというケースが多い。純粋に初めてパ・リーグでプレーする選手で活躍した選手の代表格は内川聖一ではないだろうか。 内川は横浜時代の08年に.378を記録し首位打者に輝くと、同年から3年連続打率3割を達成し、横浜最終年も144試合に出場して打率.315をマークした。10年オフにFA宣言しソフトバンクに移籍すると、移籍初年度となった11年もセ・リーグ時代と変わらぬ打棒を発揮し打率.338で首位打者を獲得。セ・パ両リーグでの首位打者は、江藤慎一以来2人目の快挙となった。内川はその後もソフトバンクでプレーし、工藤公康監督時代にはチームキャプテンを務めるなど、長年ホークスを引っ張った。 活躍した選手でいえば、稲葉篤紀も当てはまる。04年オフにヤクルトからFA宣言し、メジャー挑戦を目指すも、05年2月に日本ハムへの移籍が決まった。ヤクルト最終年は2年ぶりに規定打席に到達し、打率.265、18本塁打、45打点の成績で、日本ハム1年目の05年は127試合に出場して、打率.271、15本塁打、54打点だった。移籍2年目に打率3割をマークすると、翌07年には首位打者に輝くなど、長年ファイターズを支えた。 西川も新天地となるオリックスで広島時代のような活躍を見せることができるか注目だ。 【セ・リーグからパ・リーグにFA移籍した選手】 <93年オフ> 松永浩美(阪神 → ダイエー) 93年: 80試 率.294 本8 点31(阪神) 94年:116試 率.314 本8 点55(ダイエー) <04年オフ> 稲葉篤紀(ヤクルト → 日本ハム) 04年:135試 率.265 本18 点45(ヤクルト) 05年:127試 率.271 本15 点54(日本ハム) <06年オフ> 小久保裕紀(巨人 → ソフトバンク) 06年:88試 率. 256本19 点55(巨人) 07年:124試 率.277 本25 点82(ソフトバンク) <08年オフ> 中村紀洋(中日 → 楽天) 08年:140試 率.274 本24 点72(中日) 09年: 77試 率.221 本2 点26(楽天) <10年オフ> 内川聖一(横浜 → ソフトバンク) 10年:144試 率.315 本9 点66(横浜) 11年:114試 率.338 本12 点74(ソフトバンク) <11年オフ> 大村三郎(巨人 → ロッテ) 11年:48試 率.243 本1 点9(巨人) 12年:137試 率.239 本7 点52(ロッテ) <12年オフ> 平野恵一(阪神 → オリックス) 12年:134試 率.245 本1 点24(阪神) 13年: 56試 率.313 本0 点14(オリックス) <15年オフ> 木村昇吾(広島 → 西武)※入団テストを経ての移籍 15年:72試 率.269 本0 点8(広島) 16年:38試 率.221 本0 点5(西武) <22年オフ> 嶺井博希(DeNA → ソフトバンク) 22年:93試 率.205 本5 点30(DeNA) 23年:44試 率.206 本2 点6(ソフトバンク) <23年オフ> 西川龍馬(広島 → オリックス) 23年:109試 率.305 本9 点56(広島) 24年:?
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