巨人・岡本和真＆吉川尚輝、2戦連続新アベック弾！18日にもマジック「8」or「9」 阿部監督「すごく2人で頑張っている」
セ・リーグ首位の巨人は16日、中日24回戦（東京ドーム）に7－1で快勝し、リーグ一番乗りで70勝に到達した。一回に4番・岡本和真内野手（28）が先制の24号2ラン、六回には3番・吉川尚輝内野手（29）が5号ソロをマーク。新たに3、4番を組む主将、副将コンビが2戦連続でアベック弾を放った。2位阪神とは2ゲーム差を維持。早ければ18日に優勝へのマジックナンバーが点灯する。 【写真】ストライク判定にイライラ…球審とにらみ合う巨人・岡本和真 前夜の余韻が冷めないうちに、再び主砲のバットが火を噴いた。一回2死一塁、岡本和が先制の24号2ラン。中日・松木平が投じたチェンジアップを左中間席へ豪快にかっ飛ばした。 「（赤星が）いいピッチングをしてくれていたので、先制点を取れたことが素直にうれしい」 8試合ぶりの本塁打だった15日の決勝アーチに続き、今季5度目の2戦連発。打点を73とし、ヤクルト・村上を抜きリーグトップに浮上した。決勝打は両リーグ最多の19度目。2位阪神と2ゲーム差のまま、泣いても笑っても残り12試合。「年々、（重圧は）出てきます。僕の結果で負けることもあるので」と、自覚を口にする巨人の4番に快音が戻ってきた。 主将が打てば、副将も打つ。1点差に迫られた直後の六回、7試合連続で3番に入った吉川が2戦連発となる5号ソロを放った。初球の変化球を右中間席へ。四回には中前打を放ち、「大事な試合。勝ったことが良かった」。阿部監督から約10分間の打撃指導を受けた14日以降、3試合連続で複数安打をマーク。9月は月間打率・434（53打数23安打）と好調を維持している。 吉川は岐阜・中京高、中京学院大を経て2017年ドラフト1位で巨人に入団して8年目。中心選手と期待されながら腰痛や骨折による長期離脱に泣いてきた〝ガラスの天才〟が、今季ここまで岡本和と2人だけ全試合出場を継続中だ。 腰痛に悩んだ19年に始めたのが帰宅後1時間以上、38度程度のぬるま湯につかる長風呂。追い炊きを繰り返して血行を促す。そして就寝前には1時間近くのストレッチ。チームがバス移動の際は、長時間の座位を避けるため1人で新幹線に乗ることもあるなど、徹底した自己管理でタフガイに成長した。 二塁手部門でもリーグトップの守備率・994を誇る。リーグ最多14勝の菅野、岡本和と並んで「MVP候補」とささやかれる存在感。新たな3、4番に阿部監督は「すごく2人で頑張っている」と目を細めた。セ・リーグ70勝一番乗りを決め、貯金は今季最多タイの15。4年ぶりのリーグ優勝に向け、18日にもマジックナンバーが点灯する。阿部巨人が歓喜のセプテンバーへと加速する。（樋口航）
