「被害者は実刑判決を望んでいた」交番で部下の女性警察官への強制わいせつ致傷罪で元警察官の被告に懲役3年・執行猶予5年の判決 熊本県警が判決受けコメント
2023年2月に熊本県内にある交番で、当時、部下だった女性警察官にわいせつな行為をし、けがをさせた罪に問われた元警察官の男の被告に対し、熊本地裁は12月16日に懲役3年・執行猶予5年の判決を言い渡した。 【画像】被害者の弁護士は「控訴の意見書提出も検討したい」とコメント
交番で部下の女性警察官の胸や下半身触る
判決を受けたのは、熊本県警の元警察官の男の被告。 判決などによると、被告は2023年2月に当時勤務していた熊本県内にある交番の仮眠室に部下の20代の女性警察官を呼び出し、胸や下半身を触るなどわいせつな行為をして、全治約10日のけがをさせたものだ。 初公判で被告は「間違いありません」と起訴内容を認めていた。これまでの裁判で検察は、「犯行は計画的」などとして、懲役3年6カ月を求刑。一方、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていた。
裁判長は「卑劣というほかない」と指摘
12月16日の判決で熊本地裁の中田幹人裁判長は、「被害者は直属の部下で、被告に逆らいがたい関係だと認識しながら、交番という閉鎖的な場所で犯行に及んでいて卑劣というほかない」と指摘。 一方、「慰謝料を支払い、警察の仕事についても懲戒免職処分となっている」などとして、懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。 判決を受け、被害者の代理人弁護士は、「被害者は実刑判決を望んでいた。控訴の意見書提出も検討したい」とコメントしている。 熊本県警は事件発生から男の氏名、処分など一切、公表していなかった。判決を受け、熊本県警の松見恵一郎首席監察官は「重く受け止めており、県民の皆さまに深くおわび申し上げます。引き続き、綱紀粛正を図ってまいります」とコメントしている。 (テレビ熊本)
テレビ熊本
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