ライアン・ガルシア デヴィン・ヘイニー戦勝利後の対戦相手候補たち | ボクシング
ライアン・ガルシアがデヴィン・ヘイニーに勝利した。意図的とも見えるオーバーウェイトは物議を醸したが、今後の動向はどうなるだろうか。
日本時間4月21日、スーパーライト級のライアン・ガルシアがWBC王者デヴィン・ヘイニーに挑戦した。前日計量でガルシアは1.4kgものオーバーウェイトを記録し、さらには台上でアルコールをあおるなど、意図的とも取れるほどの開き直りをみせた。精神的な不調も噂されたガルシアだったが、リングの中では3度のダウンを奪うなどヘイニーを圧倒し、2-0のマジョリティデシジョンで勝利した。後味は悪かったものの、結果的にこの勝利は「キング・ライ」により大規模なビッグマッチの可能性を示すものになるかもしれない。 大番狂わせを果たしたガルシアには、いくつかの選択肢が広がっている。 キャリア最大の勝ち星を挙げた25歳のライアンについて、次なる対戦相手として考えられる3人を紹介しよう。
デヴィン・ヘイニーとの再戦
ガルシアはブルックリンでヘイニーを倒しただけでなく、徹底的に打ち倒した。 ヘイニーもその事実を認識し、すぐさまプロ初黒星のリベンジを求めて再戦を要求した。 しかし、そんな圧勝劇の後でガルシアは何を得たのだろうか? 前日計量で約1.4kgの超過を記録したガルシアは、ヘイニーの持つWBCスーパーライト級世界チャンピオンの座につく資格を失っていた。 再戦で体重を作り、ヘイニーを再び下すことではじめて世界チャンピオンの栄冠を獲得することができるだろう。そして、再戦を戦いの首都ラスベガスで行うのはどうだろうか?
ガーボンタ・デーヴィスとの再戦へ
試合後の記者会見で、オスカー・デ・ラ・ホーヤはデーヴィスとの再戦が実現するためには、デーヴィスがキャッチウェイトでガルシアと戦う必要があると述べた。 この試合を実現させることは、ガルシアがプロキャリア唯一の敗北を喫した昨年4月のデーヴィス戦を払拭する大きなチャンスとなる。 ヘイニーを手玉にとった今回の戦いを経て、ガルシアの評価は結果として高まった。それはガルシアとデーヴィスの両者にとっても大きな報酬となることだろう。
マリオ・バリオス
ガルシアは試合後の会見で体重を140ポンド(約63.5kg)にアジャストすることに苦労していることを明かした。もし「キング・ライ」がウェルター級へ正式に転向することを考えているのなら、バリオスとの対戦は合理的な選択肢だ。バリオスはWBCウェルター級暫定王座に就いており、バリオスに勝てばガルシアは新たな階級で早速インパクトを与えることができるだろう。
Mark Lelinwalla