レンタカーのハーツ、7億ドル担保付き社債・転換社債を検討-関係者
(ブルームバーグ): 米レンタカー大手ハーツ・グローバル・ホールディングスは、電気自動車(EV)の大量発注でつまずき悪化したバランスシートの立て直しを図るため、少なくとも7億ドル(約1090億円)相当の担保付き社債と転換社債の発行を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
一部の関係者によると、ハーツのアドバイザーは担保付き社債の買い手候補に接触し始めた。最終決定は行われておらず、資金調達の規模や他の条件は変わる可能性がある。
元デルタ航空幹部のギルバート・ウェスト最高経営責任者(CEO)率いる新経営陣は、流動性と業務の改善、コスト削減に取り組んでいる。特に力を入れているのが顧客に不人気で修理費もかさむことが判明したテスラのEV売却だ。
ハーツの過去2四半期の赤字は8億6000万ドルに達し、EV投資が利益を圧迫したと説明した。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のシニアクレジットアナリスト、ジョディ・ルーリー氏は「ハーツの問題は売上高でなくコストに起因しており、社債発行は車両の問題解決に取り組む間、資金ギャップを埋めることに役立つ」と説明した。
ハーツの広報担当者はコメントを控えた。
ブルームバーグの報道を受け、6日の米株市場でハーツの株価は一時約13%安を付けた。その後は下げ幅を縮小し、4.5%安で終了した。
原題:Hertz Weighs $700 Million Sale of Secured Debt, Convertibles (3)(抜粋)
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Irene Garcia Perez, Gillian Tan, David Welch, Reshmi Basu