崩れた塩田川の護岸＝嬉野市嬉野町

　嬉野市の嬉野温泉街を流れる塩田川で12日、護岸が約8メートルにわたって崩れているのが見つかった。温泉水を供給している配管が破損し、周囲の旅館施設などに影響が出た。雨で地盤が緩んだとみられ、佐賀県は護岸がさらに崩れないよう応急的な対策を検討する。 　杵藤土木事務所によると、12日午前8時半すぎ、宅地裏の護岸が崩れていると住人から連絡があった。フェンスなども崩れ落ち、温泉水の配管が損傷した。けが人はいなかった。 　現場は嬉野温泉公園沿いで、公衆浴場シーボルトの湯付近。市などによると、旅館3軒と一部の民家で温泉水の供給が滞っていて、配湯会社が対応に当たっている。 　佐賀地方気象台によると、10日の降り始めから12日午後4時までの雨量（速報値）は嬉野市で101ミリを観測していた。（中島幸毅）