「練馬喧嘩會」のバックにつく「大人の正体」…原付を「ニケツ」で蛇行運転、「ポリ鬼」に明け暮れた不良少年の日々
今年6月に面識のない男子高校生を金属バットで殴り、バイクと現金を奪ったとして逮捕された「練馬喧嘩會」のメンバーたち。前編『「俺ら練馬喧嘩會だけど、タイマン張れよ」…少年を金属バットで殴って逮捕された「暴走族」のヤバすぎる「悪行」』に引き続き、この組織をよく知る少年を取材。練馬喧嘩會のメンバーを支える「後ろ盾」の存在が明らかになった。 【マンガ】『メンズエステ嬢の居場所はこの社会にありますか?』大増量試し読み
少年たちが恐れる「ネリキュー」(練馬旧車會)の存在
時刻は夜の11時過ぎ。依然として車やバイクが往来する川越街道沿いを散策していると、コンビニ前やドン・キホーテの駐輪場でたむろするヤンチャそうな少年たちの姿が目に入る。だが、声をかけても「あー、ネリケン(練馬喧嘩會)のことですか」と反応するものの、詳細について語る少年は少なかった。その理由を前編に続き、10代の少年が語る。 「実を言うと、ネリケン自体は暴走族を名乗るくせに、単車にも乗らずにワンツー(小型スクーター『アドレスV125』に乗ってるだけで大したことないし、地元でも『ちょっと痛いヤツら』として見られていた。でも、ネリケンにはケツモチ(後ろ盾)が存在していて、それが『ネリキュー』(練馬旧車會)なんです」 一般的に旧車會とは、旧車のバイクに改造を施して、安全に集団走行を楽しむ団体だ。ただし近年は、暴走族や半グレとの境界線が曖昧な団体も存在する。実質的には暴走族なのに、警察の摘発を恐れて「旧車會」と名乗るグループもある。 「ネリキューのメンバーは20代~40代の大人たちで、歴史も長いのでマジで怖い人も多い。僕らみたいなシャバ僧は、『勝手にネリケンのことを話したら、大人たちにしばかれるかもしれない』とビビって話したがらない子も多いんです」(前出・10代の少年)
「PC(パトカー)を煽って逃げる『ポリ鬼』もやってた」
そんな大人たちがバックにつく「ネリケン」が逮捕されたのは、この一度だけではない。今年の4月13日にも、練馬区内をバイク4台で蛇行運転などの暴走行為を繰り返したとして、道交法違反の疑いで「ネリケン」のメンバー4人を逮捕、無免許運転の疑いで1人を書類送検している。その悪行の数々は、前出の10代の少年の話からも垣間見える。 「ネリケンはコルク狩り(コルク製のヘルメットをかぶるバイク乗りを襲撃する)以外にも、ノッペ(ノーヘルメット)の子を見つけたらバイクを止めさせてタイマンを張る。PC(パトカー)を煽って逃げる『ポリ鬼』も頻繁にやってました」 だが、今回の事件を受けて「ネリケン」は解散。彼らの姿を見かけることも一切なくなったというが、少年はこう眉をひそめる。 「実はネリケンって、4月に逮捕されたときにも一回解散してるんすよ。でもメンバーがシャバに戻ってきてすぐに活動再開したみたいで、また6月にやらかして逮捕されたって感じで。一応、今回の事件があってからネリケンの姿を見かけることはなくなったけど、ヤンチャな後輩とかもいるから、この冬くらいにまた再開するんじゃないかな」 今回の一件で改心し、まともな大人に成長してほしいものだ。 【さらに読む】《相模原・暴走族26人検挙》逮捕されたリーダー(22)はヤクザの下っ端で嫌われ者…「気に入らないことがあると人を殴る」「ただのイキった痛いヤツ」と地元からは非難轟轟
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