ジェニファー・コネリー“メラニー”率いるスノーピアサーに危機が迫る…ドラマ「スノーピアサー」シーズン4の見どころを紹介
映画「パラサイト 半地下の家族」を手掛けたポン・ジュノ監督が製作総指揮を務めるノンストップSFアクションドラマ「スノーピアサー」。動画配信サービス・Huluでは本作のシーズン1~4を全話見放題配信中。今回は、シリーズファイナルとなるシーズン4(全10話)のあらすじや見どころを紹介していく(一部、ネタバレを含みます)。 【動画】列車“スノーピアサー”での人々の闘いを描く「スノーピアサー」シーズン1~3予告編 ■アカデミー賞助演女優賞のジェニファー・コネリーらが出演、ドラマ「スノーピアサー」とは ポン・ジュノ監督が2013年に製作した同名映画のヒットを受け、新たなキャストとストーリーでドラマ化された本作。アメリカ合衆国のテレビドラマシリーズとして、2020年から2022年3月にかけてシーズン1~3が、2024年7月にファイナルシーズンとなるシーズン4が放送された。 生存をかけた階級闘争や社会的不公平、政治的駆け引きが迫力満点に繰り広げられる本作は、地球が凍りついてから7年後の荒廃した世界が舞台。わずかに生き残った人類が、永久に地球を回り続ける1001車両の列車“スノーピアサー”の中で苦闘する様子が描かれる。 キャストには、映画「ビューティフル・マインド」で第74回アカデミー賞助演女優賞に輝いたジェニファー・コネリーを始め、実写映画「リトル・マーメイド」でセバスチャンの声を演じたダヴィード・ディグスや、映画「フランシス・ハ」に出演するミッキー・サムナーなど豪華な顔ぶれが集結している。 ■スノーピアサーに新たな強敵が登場…シーズン4あらすじ どこからか発射されたロケットの破片がスノーピアサーの近くに落下し、ティル(ミッキー・サムナー)とベン(イド・ゴールドバーグ)が調査のために外へ出た。しかし、そこには武装した別の生存者の集団がいて…。 それから9カ月後、乗客が探し求めていたニューエデンは賑わいを見せていた。家族と暮らすレイトン(ダヴィード・ディグス)は町長のルース(アリソン・ライト)とともにニューエデンの課題により忙しく働いていたが、879車両のスノーピアサーで暮らす乗客たちの仲間とは未だ連絡が取れていない様子。そんな中、じきに迎える合流時に向けてニューエデンの住民たちは橋の修復を急ぐ。 そして、スノーピアサーとの合流が近づくその時、平和な暮らしは突然終焉を迎える。ニューエデンの施設に停電が起き、その間に何者かによってレイトンの愛娘・リアナが誘拐されてしまったのだ。さらにリアナの母親・ザラにも危機が迫る。こうして激しい憎しみと悲しみにくれたレイトンは、“誘拐犯を見つけ出し殺す”と復讐を誓うのだった――。 遡ること9カ月前、ティルとベンが遭遇した集団は国際平和維持軍のミリアス大将(クラーク・グレッグ)を名乗る男らだった。彼らはスノーピアサーを襲撃し、エンジンごと列車を乗っ取るために、“おとり”としてミサイルを発射。ミリアス大将がスノーピアサーの進路を東に変えたことで、メラニー(ジェニファー・コネリー)はアフリカ大陸の軍事ハブ・ジブチへ向かい兵力を補充するものだと考えた。そしてメラニーとベンは、ジブチへの到着までに阻止しようと奮闘するのだが――。 ■2拠点を舞台に繰り広げられるヒューマンドラマ ファイナルシーズンでは、レイトンたちが暮らす“ニューエデン”と、メラニー率いる“スノーピアサー”の2拠点を舞台に物語が展開されていく。それぞれの拠点で別の人間ドラマが繰り広げられており、登場人物たちの激しい感情のぶつかり合いが見どころとなっている。 例えば、“ニューエデン”で描かれたのはレイトンとルースの衝突。愛娘を誘拐されたレイトンは、町の電力源である“アリス”を動かそうと考える。しかし、町長のルースは住民の生活を考えてこの要求を拒否。これに対しレイトンは“話にならない”と理性を失い、怒り狂う。最愛の娘を突然奪われた彼の気持ちも、村の命綱であるアリスを守りたいルースの主張も理解できるため、2人の衝突は胸が締め付けられるシーンとなっている。 そして“スノーピアサー”では、メラニーが葛藤する姿なども見どころポイント。新たな襲来者・ミリアス大将は、研究者のニーマ博士を連れてやって来た。ニーマ博士は列車を基地に入れ、研究チームが開発した“地球を冷却する物質を変質させる化合物”を地球の裏側に打ち上げ、温暖スポットを増やすことが目的だと話す。 メラニーはニーマ博士の目的を理解しつつも、乗客への負担やミリアス大将への不信感からなかなか決断できずにいた。常に冷静沈着で、感情に流されることなく研究データや証拠から論理的に物事を判断しようとするメラニー。非常に頭のキレる女性でありながら、時に人間味あふれる一面も覗かせる魅力的な女性として描かれており、それを見事に表現するジェニファー・コネリーの演技力にも注目だ。