阿部巨人またも電撃トレード!異例の日本S終了後3日で2件成立の裏にある「本気度」「補強ポイント」とは
先にトレードを発表したばかりの巨人がまた動いた。 11月8日、球団はオリックスとの間でトレードが成立し、近藤大亮投手を獲得すると発表した。金銭トレードとみられる。 【動画】来季も不動の4番として期待!岡本和真が通算200号のメモリアルアーチを放った場面 6日にはアダム・ウォーカー外野手とソフトバンク・高橋礼投手、泉圭輔投手の1対2のトレードが発表されたばかり。日本シリーズ終了後、わずか3日間で2件のトレード成立という異例のスピード感の裏にはチームが抱える課題が見てとれる。 近年は投手陣底上げが課題とされる中、今季チーム防御率はリーグ5位、救援防御率はリーグワーストに沈んだ。 近藤はプロ2年目から3年連続で50試合以上登板とリリーフとして存在感を示した。その後、トミー・ジョン手術を経て、育成契約などもありながら、昨年4月に再び支配下に登録。22年シーズンは32試合に登板し、1勝4敗、2セーブ、15ホールド、防御率2・10と日本一チームに貢献した。 今季は層の厚いチーム事情も関係し、一軍では12試合の登板にとどまったが実力は折り紙つきとあって、巨人にとっては泣き所のブルペン強化につなげたい狙いだ。 今回の2件の電撃トレードは、2年連続Bクラスに沈むチームのV奪回へ向けての強い意思表明ととれる。いずれも実績のある投手3人を獲得と補強ポイントをはっきりと打ちだしていることで現有戦力に向けても、強い刺激を与えそうだ。 今オフはドラフト1位投手の鍬原拓也に戦力外通告を行ったことも話題を集めたが、2年連続4位とBクラスに沈むチームをめぐっては、指揮官が替わったこともあり、大きく血の入れ替えを進めている。今後もトレード、FA含め、様々な補強に乗り出すことは間違いなく、久々にオフの主役を務めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]