パラサイクリング日本代表壮行式 川本選手らパリでの健闘誓う【山陽小野田】
パラサイクリング日本代表チームの強化合宿を引き受けている山陽小野田市は2日、市役所でパリパラリンピック代表選手の壮行式を行った。川本翔大選手(27)=広島県出身=と木村和平選手(27)=北海道出身=が出席し、藤田剛二市長や職員、市内の小学生から激励を受け、健闘を誓った。 市はスポーツによるまちづくりの一環として、2015年度から山陽オートレース場に日本パラサイクリング連盟の合宿を誘致。市民との交流も働き掛けてきた。 式には権丈泰巳監督(52)と沼部早紀子ヘッドコーチ(39)も出席した。これまでに交流した有帆、出合、高千帆小の児童が国旗に寄せ書きした応援フラッグを用意しており、代表で高千帆小6年生の13人が贈呈。職員は花束を手渡した。藤田市長は大会直前の訪問に感謝し「最大限のエールを送る。笑顔で駆け抜けて」と激励した。 川本選手は、同レース場でのすべての合宿に参加。パラリンピックは3大会連続の出場で「毎回の熱い応援が励みになっている。東京大会で果たせなかった金メダル獲得を目指す」と力を込めた。木村選手は約6年前から合宿に参加しており初のパラリンピック。「ここで培った基礎が出場につながった。ベスト記録を出し上位に食い込みたい」と意気込んだ。 壮行式を前に、ねたろう保育園で交流事業があり、選手が絵本の読み聞かせなどをした。 パリパラには、Cクラス(通常の二輪)の川本選手と杉浦佳子選手(53)=静岡県出身=、藤田征樹選手(39)=北海道出身=、Bクラス(視覚障害)2人乗りタンデムで木村選手とペアを組む三浦生誠選手(22)が出場する。3日から静岡県で合宿を行い、24日にフランスへ出発。開会式は28日で、競技は29日~9月7日に行われる。