韓国の新星、井端監督も警戒 38本塁打40盗塁の金倒永―野球プレミア12
野球の国際大会プレミア12の1次リーグB組初戦でオーストラリアに快勝した日本代表「侍ジャパン」は、15日に台北ドームで韓国との第2戦に臨む。 【写真】台湾に到着した野球日本代表の戸郷と大勢 韓国リーグで38本塁打、40盗塁を記録した金倒永内野手(21)=起亜タイガース=の長打と足を封じることが、連勝へのカギとなりそうだ。 打高投低のリーグとはいえ、今季は141試合の出場で打率3割4分7厘、109打点と出色の活躍を見せた。昨季は84試合で打率3割3厘、7本塁打、47打点、25盗塁。日本の井端監督は「大幅に成績を上げている。正直びっくりした」と本音を口にする。 金倒永は、韓国が準優勝に終わった昨秋のアジアプロ野球チャンピオンシップにも出場。延長十回タイブレークの末に、日本が4―3でサヨナラ勝ちした決勝では、4打数無安打だった。十回表の攻撃では先頭打者で無死一、二塁から遊ゴロ併殺打。さらに一塁ベースに頭から滑り込んだ際に負傷した。 井端監督は「あの経験を糧にしたのではないか。国際試合で最初からがんがん打って、毎回打つ選手はいない。苦戦を生かして、次の大会で打つという選手がほとんど。昨年のことがあっての今年なので、非常に怖い打者」と警戒する。 3番三塁で出場し、13日の台湾との初戦では適時二塁打を放ったほか、1四球を選んで1盗塁。14日のキューバ戦では好投手モイネロ(ソフトバンク)から満塁弾を放つなど2本塁打と、持ち味を存分に発揮している。