RAC、24日も20便が欠航へ 車輪に不具合、再開見通せず 前日は全41便が欠航 沖縄の離島結ぶ路線
県内離島路線を中心に運航する琉球エアーコミューター(RAC、那覇市、波平進社長)は23日、運航予定だった航空機4機全てで車輪に不具合が確認されたとして、全41便を欠航した。24日も午後2時台までの20便の欠航を決めた。その後は安全が確認され次第運航するが、不具合の原因は調査中で、再開の見通しは立っていない。23日は1516人に影響が出て、24日は少なくとも777人に影響が出る。 【図で見る】どんな不具合?どこで?
不具合があった機材はデ・ハビランド・カナダ社製のDHC―8―400カーゴコンビ(JA82RC)。22日午後10時ごろの整備点検で、右側の主脚タイヤの外輪の空気圧が低下していることを確認し、同タイヤの内側ホイールと外側ホイールを留めるナット16本のうち12本に緩みが見つかった。他の機材も確認し、保有する5機全てでボルトやナットの緩みが発見された。同社で同様の事象が確認されたのは初めて。 22日午後8時5分の出発に伴う作業点検で異常は見つからなかったという。離着陸時に緩んだ疑いがあるが、23日夕までに原因が特定できず、メーカーと共に調査している。 23日は日本トランスオーシャン航空(JTA)による那覇―久米島の臨時便を1日1往復運航した。JTA機による24日の臨時便は那覇―久米島(午前9時45分発、同10時25分着)、久米島―那覇(同11時発、同11時45分着)を運航する。その他の臨時便については確定していないものの、日本航空(JAL)グループで機材を活用しながら設定するとしている。
波平社長は「代替手段がない小規模離島が主となる路線で全機材の運航を停止してしまい、大変申し訳ない。安全を最優先にして一刻も早く不便な環境を取り除けるよう引き続き善処する」と陳謝した。
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