マーカス・ダニエル

マーカス・ダニエル（東京五輪）[画像/ゲッティイメージズ]

男子プロテニス協会のATPは17日に公式サイトを更新。現役最後のシーズンとなる今季の賞金の50％を寄付しているダブルスで元世界ランク34位のM・ダニエル（ニュージーランド）の活動を掲載した。 【大坂なおみ、シフィオンテクらマイアミOP組合せ】 34歳のダニエルは主にダブルスで活躍。ツアー大会のダブルスで通算5勝を挙げており、2018年にはキャリアハイとなるダブルス世界ランク34位を記録した。 また、2021年の東京オリンピック（日本/東京、ハード）ではM・ヴィーナス（ニュージーランド）とペアを組み男子ダブルスで銅メダルを獲得した。 そのダニエルは今季で現役を引退することを発表しており、同時に今季の賞金の50％を寄付するとしている。 ATP公式サイトにはダニエルのコメントが掲載されている。 「僕のキャリアを応援してくれた人たち、あるいは僕のキャリアについてきてくれた人たちに、この寄付の旅に参加してもらうチャンスがあると思ったんだ。でもそのためには、人々が耳を傾けるような約束が必要だと考えた。50％という数字は、僕がどれだけ真剣に取り組んでいるかを理解してもらうには十分な数字だと思う」 「おそらく今年は多くは稼げないだろう。しかし、僕たちがそれを乗り越えて成し遂げようとしている良いことの数々は、信じられないほどやりがいのあるものになると思う」 寄付金は主に「世界的な健康と貧困」「動物福祉」「気候変動」この3つの分野でダニエルが支援する12の慈善団体すべてに均等に分配される。 ダニエルは今季まだ勝利は挙げられていないものの、全豪オープン（オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム）やBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)などグレードが高く賞金も高い大会も含めダブルスですでに6試合に出場している。