「入浴は2週間ぶり」「本当にありがたい」能登半島地震で断水続く石川・珠洲市 市内唯一の公衆浴場“あみだ湯”住民待望の営業再開
能登半島地震から19日目。奥能登の被災地では徐々にではありますが、復旧に向けて動き始めています。石川県珠洲市では、ただひとつの公衆浴場「あみだ湯」が再開し、大勢の人が久しぶりの入浴を楽しみました。 【写真を見る】「入浴は2週間ぶり」「本当にありがたい」能登半島地震で断水続く石川・珠洲市 市内唯一の公衆浴場“あみだ湯”住民待望の営業再開 珠洲市では、市内の建物6000棟のうち、およそ半数の3000棟前後が全壊した可能性があり、ほぼ全域にあたる4800戸で断水が続いています。そうした中、被災した方たちが心待ちにしているのが「落ち着いた入浴」でした。 珠洲市野々江町の海浜あみだ湯では、普段から汲み上げた地下水を釜で温めて使用していたということで、断水の影響を受けていませんでしたが、損傷していたポンプの修理などを終えて、19日営業を再開することができました。 海浜あみだ湯 新谷健太さん 「今できることは銭湯を復活させるのが真っ先にやること。まったく先行きが見えない中で目の前にやるべきことがあったので、そこに向かって駆け抜けた感じ」 銭湯の責任者・新谷健太さんも被災していて、避難所で生活を送っているということですが、自衛隊の提供するお風呂には時間制限もあり、なかなか心が休まらないといった声を聞いて、復旧を急いだということです。 利用客 「入浴は2週間ぶり。うれしい」 「家は建ってるけど、中はまだ手付かずでかちゃかちゃ。ありがたい。本当にありがたい」 海浜あみだ湯は、19日は夜9時までの営業を予定していて、当面の間、毎週火曜・金曜・日曜の週3日の営業を行うということです。
北陸放送