イスラエル、米国との継続協議に同意-ラファ侵攻巡る懸念に配慮
(ブルームバーグ): 米国とイスラエルの両政府高官は1日、オンライン形式で戦略協議を行い、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ南部ラファへの侵攻計画を巡り話し合いを継続するため対面での会合を開くことで合意した。
対面会合は来週にも開催される可能性があるという。オンライン協議後に発表された共同声明によると、米国側は「ラファでのさまざまな行動方針について懸念を表明」した。イスラエル側は米国の懸念に配慮し、専門家による継続協議を行うことに同意した。
オンライン協議は両国の戦略協議グループ(SCG)の会合として行われた。
米国はイスラエルに対し、ラファに避難している100万人余りのパレスチナ人を保護するよう求めており、バイデン米大統領はラファ侵攻を「レッドライン(越えてはならない一線)」だと警告している。一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、ラファから市民を避難させる計画がまとまれば、同地域に軍を進める意向を示している。
オンライン協議には、米側からブリンケン国務長官とサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)ら、イスラエル側はハネグビ国家安全保障顧問とデルメル戦略問題相らがそれぞれ参加した。
同協議は当初、対面で行われる予定だったが、米国が国連安全保障理事会でガザでの即時停戦を求める決議案に拒否権を行使しなかったことを受けて、ネタニヤフ首相は代表団のワシントン派遣を取りやめると発表した。
原題:Israel Agrees to US Talks on Rafah After Scrapping Earlier Visit(抜粋)
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Iain Marlow