4人に1人が「リベンジ夜ふかし」の常習者?睡眠不足で翌日の仕事に影響も…自由時間の確保において意識すべきこと
リベンジ夜ふかしで悪循環も
――リベンジ夜ふかしは、逆に翌日が寝不足になってタイパが悪くなることはないの? 睡眠時間が短いと、次の日の作業にも影響すると思います。しかも、毎日の睡眠不足は蓄積的に作業効率を落とします。長い目で見れば、睡眠時間を削って作業を続けることは避けて、十分睡眠をとって作業した方が作業の効率はいいと思います。 ――リベンジ夜ふかしの問題点にはどんなことがある? 夜ふかししてSNSのチェックや動画の視聴などの自由時間を取ることによって、それなりのリラックス効果はあるかもしれませんが、睡眠時間を削ってしまうことは問題です。目的を定めないネットサーフィンは「時間泥棒」の典型で、主観的に感じているよりも長い時間が過ぎてしまうものです。 睡眠時間を削りすぎて疲労を溜め込まないよう、「夜ふかし」の終了時間について知らせるアラームを設定するなどして、睡眠時間を削りすぎないよう工夫をした方がいいと思います。
仕事のリズムは自分に合っている?
――無理なく自由時間を確保するにはどんなことを意識すればいい? タイパを意識することで自由時間を確保できると考えますが、その一方で、「なんでもタイパ」に圧を感じる人も一定数いることが今回の調査で分かりました。 過去のブームでは「何でもかんでも時間を短縮する」という特徴がありましたが、最近は短縮できることは短縮して、時間をかけたいものには時間をかけて楽しむ人が増えてきています。 様々な道具を使ってどんどん時間を短縮していくことは可能ですが、必ずしも満足感につながるわけではありません。そのためどのように時間を使えると満足感を得られるのかを考え、どの時間を短縮して、どのような時間を確保したいかを考えることが、タイパのための道具を使いこなすうえでも大事になってくると考えています。 なお、今回は「クロノタイプ」の簡易調査も行いました。タイパを向上させるための手段のひとつとして、個人がよりよいパフォーマンスを発揮しやすい時間帯を意識して活動することで効率を高められると考えます。 夜型の人は朝が苦手で遅刻しやすかったり、朝型の人は遅い時間になるとミスが増えたりします。各自がクロノタイプに合わせて業務を行い、それをチームで合意形成すれば、全員が同じリズムで仕事をしなくても、チーム全体としての効率を高めることができるはずです。 現代人の5人に1人が、仕事のリズムが合わずにツライ思いをしている人がいるという実態も分かりました。このツラさを軽減するだけでも、仕事の効率が改善されぐっと働きやすい職場になるのではないかと思います。 各々が自分のクロノタイプを知り、自分自身のクロノタイプと理想の生活リズムとのズレを減らしタイパを向上させることができると、自由時間の確保にも寄与できると考えます。 タイパの考え方はこれからも続きそうだが、自分に合ったスタイルで、無理なく自由時間を確保していきたいものだ。
プライムオンライン編集部