【独自】岡山女児虐待死 母親裁判8月開始へ 地裁と検察、弁護側で方向確認
2022年1月、岡山市で当時6歳の女児が死亡した虐待事件で、逮捕監禁致死罪などに問われた母親の被告(36)の裁判員裁判が8月下旬に始まる見通しとなったことが16日、関係者への取材で分かった。岡山地裁と検察、弁護側による同日の3者協議で方向を確認したという。 母親の裁判では、交際相手だった受刑者(40)=同罪などで懲役14年確定=との共謀が成立するかどうかが最大の争点。関係者によると、母親の心理状態を調べた専門家の証人尋問などを巡り、検察、弁護側の調整が難航していたが、地裁が弁護側の請求を一部認め、数人の尋問を実施することでまとまった。当初の昨年12月から延期されていた第2回公判前整理手続きは5月21日に開かれる。 起訴状によると、母親は受刑者と共謀し21年9月、女児に暴行を繰り返した上、布団を巻き付けるなどし、約4カ月後に低酸素脳症で死亡させたとされる。