米ハリケーン、15人死亡 90分間に12回の竜巻も
【ニューヨーク共同】米CNNテレビは10日、ハリケーン「ミルトン」の直撃を受けた南部フロリダ州で、少なくとも15人が死亡したと伝えた。多数の竜巻が発生して建物が破壊された。犠牲者が最多の州南東部セントルーシー郡によると、郡内では90分間に12回前後の竜巻が確認された。 デサンティス州知事は10日、「最悪のシナリオにはならなかった」と述べ、甚大な被害は回避したとの見解を示した。ミルトンの勢力が上陸前に弱まり、高潮の規模が予測よりも小さかったことに加え、多くの住民が事前に避難したことが奏功したと説明した。 一時、州内の340万戸以上が停電し、大雨による洪水で多くの地域が冠水。救助隊は孤立した住民を救出し、損壊した建物で生存者の有無を捜索した。 セントルーシー郡はミルトンの進路からやや外れていたが、竜巻が発生した90分間に900件以上の緊急通報があり、6人が死亡した。郡がフェイスブックで公開した竜巻の映像では、横倒しになって折れた木が、金属片のようなものと一緒に上空に吹き上げられた。