甲子園目指した時間「宝物」 福島県会津坂下町の中学硬式野球チーム出身・三宅さんと斎藤さん 3年の夏に悔いなし
福島県会津坂下町の中学硬式野球チーム「会津ボーイズ」出身の三宅翼立風(つばさ)さん(柳津学園中卒)、斎藤大翔さん(坂下中卒)は宮城県気仙沼市の東陵高野球部に進学し、甲子園出場を目指してきた。3年の夏は県大会準々決勝で敗れ、惜しくも夢には届かなかったが、「悔いのない、宝物のような時間だった」と互いの努力をたたえあった。 三宅さんは捕手、斎藤さんは左翼手としてともにレギュラーを勝ち取り、最後の夏に臨んだ。昨年秋の宮城県大会では仙台育英に勝利するなど、優勝を十分に狙えるチーム力だったが、今大会優勝の聖和学園高に1―2で惜しくも敗れた。 親元から約300キロ離れた地で汗を流し続けてきた2人。三宅さんは「甲子園という目標にはたどりつかなかったが、悔いなく終わることができた。大学でも野球を続けたい」と話す。斎藤さんは「高校3年間は一生の宝物。今後は野球と離れ新しい道へ進むが、高校で経験したことを最大限生かし、次のステージでも頑張りたい」と前を見据えた。
(会津版)