J1磐田はジャーメインが2発も福岡とドロー
◆明治安田J1リーグ第9節 福岡2―2磐田(20日・ベススタ) J1ジュビロ磐田は敵地で福岡と対戦し、2―2。今季初ドローで公式戦の連敗を2で止めた。前半30分、FWジャーメイン良(29)が先制弾。後半2分にもジャーメインがリーグトップを独走する今季9点目を放り込んでリードを広げたが、以降はミスから失点を重ねて追い付かれた。これでリーグ戦は2戦勝ちなしで14位に後退。次節は27日にホームで町田と対戦する。 楽勝ムードはいつの間にか霧散した。磐田はエースが挙げた2点を守り切れず、今季初のドロー。横内昭展監督(56)は「半歩かもしれないが積み上げられた」と振り返ったが、相手退場で数的優位となりながら敗れた前節の名古屋戦(0●1)に続き、不完全燃焼となった。 チャンスは確実に生かした。前半30分、ジャーメインが右クロスに頭で合わせ先制。後半2分にも「ふかさないようにミートできた」とこぼれ球を左足で押し込み今季3度目のマルチ得点を挙げた。前日の19日が29歳の誕生日で、キャリアハイに並ぶシーズン9点目としたが笑顔は少なく「勝たないといけない試合だった」と悔しさをにじませた。 シュート数は5―9。相手にボールを持たれることはプラン通りだったが、クロスの落としをねじ込まれた後半15分の失点から雰囲気が一変した。同33分には途中出場のMFレオ・ゴメスのパスミスが相手FWの足元に転がる最悪の形で同点被弾。指揮官は「選手にはトライするように言っている。僕の責任」と語気を強めた。順位は1つ下がって14位。下位にのみ込まれないためにも、しぶとく勝ち点を積んでいくしかない。(武藤 瑞基)
報知新聞社