政活費の誓約に違反…自民埼玉県議団、諸井氏を除名処分 56人中48人が賛同 諸井氏は18日以降に会見の意向
埼玉県議会自民党県議団(田村琢実団長)は15日、政務活動費に係る誓約に対する違反があったとして、諸井真英氏=東2区、羽生市=を同日付で除名処分とした。 団会議後、取材に応じた同県議団の中屋敷慎一幹事長によると、3分の2以上の賛同が必要な除名処分に56人中48人が賛同し、処分が重過ぎるとの意見もあったという。 諸井氏が参加した勉強会の年会費38万5千円の支出を巡り、支出先企業への確認や本人に対する聴聞から、諸井氏が2023年3月31日付の領収書画像データを計上した際、次年度で処理しなければならない同4月6日入金の正式な領収書が4月24日に発行されたこと、画像データに本来記載されていた「4月6日入金分」という記載が削除されていた事実などを確認した。 中屋敷幹事長は「私文書の変造、行使にあたる可能性がゼロではない。重い判断だと思うが、公金を預かる立場。しっかり運用していただく前提の誓約」と話した。
諸井県議は「理由はどうあれ除名処分が下った事実は受け入れる。団会議に出席した人の話では事実と違う説明もあったように感じる。一人会派になるが、引き続き県議会議員として活動していく」と話し、18日以降に会見を行う意向を示した。 ■県議会会派、自民は57人に 県議会事務局は15日、自民党県議団の田村琢実団長から立石泰広議長に「諸井真英議員が退団した」と届け出が出されたと発表した。 これにより会派別所属議員数は自民57人、民主フォーラム11人、公明9人、県民会議7人、共産3人、改革1人、維新1人、無所属3人となった。
【関連記事】
- 【2023年10月7日付】禁止されない場所存在しない…埼玉の「県虐待禁止条例」一部改正案が委員会可決 継続審議の動議発動も否決
- 【2023年10月11日付】言葉足らずで不安与えた…埼玉の「虐待禁止条例」改正案、自民県議団が撤回 再度の議案提出は「ゼロベース」
- 【2023年10月11日付】撤回は「民意の勝利」も「問題は消えていない」 埼玉の「虐待禁止条例」案撤回、各会派議員ら早期決着に驚き
- 【2023年10月14日付】県議52人から撤回請求…「虐待禁止条例」案を撤回し、埼玉県議会9月定例会閉会 議員提案の在り方検討へ
- 【2023年10月14日付】「責任を取れ」「恥を知れ」 傍聴席からやじ、垂れ幕 「虐待禁止条例」で揺れた埼玉県議会、最終日は混乱