たくあん入りホットサンド「出石焼き」完成 高校生と専門店 兵庫・豊岡「お城まつり」で限定販売
出石高校(兵庫県豊岡市出石町下谷)の生徒たちが、地元にゆかりのあるたくあん漬けを具材にしたホットサンド「出石焼き」を、たくあんの専門店と共同で開発した。大名行列が出石城下町を練り歩く「出石お城まつり」(3日)に、100食を限定販売する。たくあんを考案したと伝わる出石出身の沢庵和尚にちなんだ商品で、新たなご当地グルメとして売り出す。 【写真】神戸の六甲バター、動物性素材を一切使わないレストラン出店へ 大阪・関西万博会場に 同校の授業「地域探究」の一環。カフェ「お漬物キッチンいずしとわ」(同市出石町材木)の福富裕貴代表(36)が、たくあん漬けを使った新商品のアイデアを温めてきたという。純白の磁器で知られる出石焼ではなく、食べられる「出石焼き」の開発に、2、3年生の8人が手を上げた。 パンを使うアイデアを軸に試作を重ね、国産牛肉をメインに手作りのたれをかけたものと、但馬産の鶏卵と野菜を使った和風味の2種類にたどり着いた。いずれも、同店自家製のたくあんとチーズを挟んでいる。 ターゲットは同世代で、色合いや食べやすさを追求した。「たくあんとの相性も抜群」と口をそろえる。2年生の安井理雄さん(17)は「出石ならではのネーミング。おいしくて、食べ応えもある」とPR。福富さんは「最初は『粉もん』を想像していたが、若者のアイデアに驚いた。これからの出石の名物にしていきたい」と笑顔を見せる。 大手前駐車場(同町内町)で午前10時から販売。1食2種類入りで800円。(丸山桃奈)