爪に乗るくらい極小のカエルから小型犬に匹敵する大型まで!【世にも不思議なカエルの世界 vol.01】
一口に「カエル」といっても、大きさはさまざまです。ちっちゃ過ぎるカエルや、夜道で会ったらびっくりしそうな大きなカエルなどについて、両生類・爬虫類に詳しい、カエル専門の動物園である体感型カエル館 KawaZooの白輪剛史館長に話をうかがいました。 【写真】世界に生息するさまざまなカエルの生態を写真で見る(全5枚)
爪ほどの大きさの世界最小カエル?
カエルは南極大陸以外のすべての大陸に存在し、その種類は7000種を超えるともされています。そして今でも新種が見つかることがあるそうです。その中には驚くほど小さなカエルもいるのだとか。 「現在発見されている一番小さいカエルがパプアニューギニアで発見されたパエドフリン・アマウンシスです。爪に簡単に乗るような大きさです」と白輪館長。 7.7mm程度の小さなカエルだそうで、世界最小の脊椎動物ではないかとされているそうです。1cmに満たない大きさで、虫と見間違えるかもしれません。しかし、よく見ればちゃんとカエルの姿をしています。 【DATA】 パエドフリン・アマウンシス 学名 Paedophryne amauensis 分布 パプアニューギニア
日本にいる小さくてかわいいカエルといえば……
「日本の本州に生息しているカエルで小さいカエルといったらニホンアマガエルですね。個体差はありますがだいたい2cm~4.5cm程度です。家の周りにもよくいるカエルですが、面白いのは擬態をするということです。普段はみなさんが思い浮かべるような緑色をしていますが、場所によっては灰色になったりします」(白輪館長) タゴガエルやシュレ-ゲルアオガエルも、他のカエルと比べると小型だといえそうです。 「タゴガエルは山の中の土の中で過ごしていることが多く、体調は3.5~4.5cm程度です。またシュレーゲルアオガエルは地面の下に巣を作って泡状の卵塊を産み付けます。オスは3~4.5cm、メスが4.2~5.5cm程度です」(白輪館長) 【DATA】 ニホンアマガエル 学名 Hyla japonica 分布 日本、中国、朝鮮半島 タゴガエル 学名 Rana tagoi 分布 日本の本州、四国、九州、五島列島 シュレーゲルアオガエル 学名 Zhangixalus schlegelii 分布 日本の本州、四国、九州