バラの花をたくさん咲かせるには、根を育てる冬のお手入れが肝心
はじめてバラを育てる人に向けて、バラとのつき合い方、季節ごとのお手入れをやさしく解説する『趣味の園芸』連載「教えて松尾さん! はじめてのバラ」。2月号のテーマは「根を育てる! 冬のお手入れのコツ」。 みんなのバラ栽培の写真 バラが休眠している冬は根をいじる植え替えの最適期。今月は、鉢バラの植え替えのギモン、庭のバラの冬のお手入れ、移植のコツなどを紹介します。春からの生育を後押しして花をたくさん咲かせるには、根を育てる冬のお手入れが肝心です。「みんなの趣味の園芸」で募集した、みなさんからのお悩みにもお答えしています。 ■連載より(一部抜粋)
鉢植えのバラは冬の植え替えが重要です
バラの枝葉を成長させ、花をつけさせるには、同じだけ根も成長させる必要があります。地上部と地下部の成長のバランスをとるために、冬の間に植え替えてあげましょう!
なぜ二回り大きな鉢に植え替えるの?
半つる性やつる性のバラは、枝がよく伸びる分、根の生育も旺盛です。特に最初の1~2年は、本来の大きさまでグングン育とうとします。植え替える鉢は少しゆとりをもたせて「二回りサイズアップ」してあげるとよいでしょう。枝が2mくらい伸びる半つる性なら、しっかり根を伸ばすのに10~12号鉢の大きさが必要とイメージしておきましょう。枝がさほど伸びない木立ち性のバラなら8~10号鉢が適当です。 なお、鉢を大きくせず、地上部分のみ大きく育てたいというのは成立しません。満足な花が咲かない結果になりがちです。鉢を大きくできない場合は、根と土を落として小さくし、冬や春の花後の剪定で枝をしっかり切って、地上部もコンパクトにしてあげましょう。
同じ鉢を維持するなら根の1/3を減らす
鉢を大きくするのが難しければ、「根を減らして同じ鉢に植え直す」のがよいでしょう。鉢から抜き、根を軽く切ってから土と根をほぐし、新しいバラ用の土で植え戻してあげます。冬の落葉期なら細い根が1/3程度減っても問題ありません。根を減らすのと同時に地上部の剪定もします。
●『趣味の園芸』2024年2月号 連載「教えて松尾さん!はじめてのバラ」より