【ソフトバンク】交流戦V逸の王会長「残念だったね。仕切り直そう」悔しさはリーグ再開で晴らす
<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム:CATCH!!> <日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク1-4阪神>◇16日◇みずほペイペイドーム ソフトバンクの交流戦Vはならなかった。試合後、ちょっぴり疲れた様子で姿を見せた王会長は「残念だったね。まあ、仕切り直そう」と悔しげに言った。勝てば5年ぶりとなる優勝の可能性はあったが、初回に先発石川が満塁アーチを被弾。追いつくことなく、ゲームセットを迎えた。 2年前の春。王会長は春季キャンプに臨む選手全員に、自らパソコンで打ったA4サイズ5枚にも及ぶ「王の考え」を配布した。序章にはしっかりと「勝負」の厳しさを記していた。 「我々の世界は、相手をやっつけなくてはならない世界である。投手は打者を、打者は投手を。勝つか負けるかである。勝者はたたえられ、敗者は敗因探しをされる」-。 勝負事である以上「必勝」を求めるのは当然。V逸には、王会長も悔しさを募らせたことだろう。この日は大学野球選手権の決勝も行われていた。早大の先発・鹿田泰生投手(4年)の大叔父にあたる王会長は、ホークス戦が始まるまでテレビ中継で神宮の熱戦を見守っていたが、青学大が優勝。王会長にとってはダブル敗戦の日となった。 悔しさはリーグ再開への奮起材料とするしかない。チームは首位を独走。「(チームの戦いは)ここまではうまくいったけどね。それはもう過ぎたこととしてね。(リードしている)ゲーム差なんて関係ないよ。もう一度、開幕と思ってやったらいい」。王会長はそう言って気持ちをリセットした。選手たちへの言葉だろうが、ホークスの「息子」でもある小久保監督に向けた再激励にも聞こえた。