知人男性の左胸を包丁で刺して殺害 男に懲役23年の実刑判決 鹿児島
鹿児島テレビ
2023年7月、鹿児島県霧島市で、知人男性の左胸を包丁で複数回刺して殺害したとして、殺人の罪に問われている男の裁判員裁判で、鹿児島地裁は31日、懲役23年の実刑判決を言い渡しました。 判決を受けたのは、本籍が東京都で、事件当時、霧島市に住んでいた無職の金城昇被告です。 判決などによりますと、金城被告は2023年7月、霧島市隼人町のアルコール依存症の回復を支援するグループホームで、一緒に入寮していた作業員徳地優雅さんを左胸を包丁で複数回刺し、殺害しました。 金城被告は起訴内容を認めていて、量刑が争点となっていました。 31日の判決公判で、鹿児島地裁の小泉満里子裁判長は「殺傷能力の高い包丁で左胸を深く突き刺した行為は極めて危険なもので、犯行直後に『やってやった』と叫んでいることなどから殺意が強かった」と指摘、 さらに金城被告が31年前にも殺人事件を起こしたことに触れ、「再び人命を奪う犯行に及んだことは厳しい非難が向けられるべき」とした上で、 「被害者の言動を非難する主張を繰り返し、反省が十分とは言えない」などとして、懲役25年の求刑に対し、懲役23年の実刑判決を言い渡しました。
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