早借舟山公園PRへQRコード付き“食べられるチラシ” 富山県氷見市速川地区まちづくり協議会
富山県氷見市の速川地区まちづくり協議会は万葉歌人の大伴家持と元号「令和」の考案者とされる国文学者の中西進さんの歌碑がある早借(はやかし)舟山公園を「万葉と令和の里山」として発信する。公園を紹介した動画のQRコードをプリントしたせんべいを作り、“食べられるチラシ”として活用し、地区を訪れる人を増やす。 速川地区内の早借集落にある舟山公園には大伴家持が越中で最後に詠んだ歌と中西さんが平和の願いを込めて詠んだ歌の二つの歌碑がある。いずれも中西さんが揮ごうした。平和を願う「令和の鐘」とともに令和元年に整備された。小高い丘の園内からは地区が見渡せ、桜やササユリ、ヤマツツジなどの花が楽しめる。 同地区は2023年度から3年計画で農水省の補助事業を活用して地域活性化に取り組んでいる。公園をPRして来訪者を増やそうと、同地区まちづくり協議会の地域資源部会では一般的なチラシではなく、インパクトのある“食べられるチラシ”を作ることにした。
市外の業者に依頼し「幸せを呼ぶ令和の鐘 早借舟山公園」とQRコードをプリントした2枚入り500セットを作っている。QRコードにアクセスすると公園のほか、地区内や周辺の飲食店5店を紹介した約5分半の動画が見られる。せんべいは市内の観光スポットや飲食店などに置く予定。協議会主催で5月5日に旧速川小学校で開く「ヒミ里山マルシェ」でも限定配布する。 動画の作成や編集を担当した副部会長の待寺三郎さん(69)は「これからも工夫し公園や地区の魅力を伝え、にぎわいづくりにつなげたい」と話す。