声優・内田雄馬「俺って何なんだ?」さまざまな役を演じる葛藤と自分を見つけた経緯
ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55)。11月28日(火)の放送は、声優でアーティストの内田雄馬さんがゲスト出演。29日(水)リリースのニューアルバム『Y』について、パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とCOCO教頭(CRAZY COCO)の質問に答えました。その後編。 前編の記事では、アルバムに収録される初の自作曲「旅路」や、完全限定生産盤に封入される謎のカード「内田雄馬化カード」についてのトークを取り上げました。後編では、同じく封入される写真集「&JOY」について、声優の活動にも通じる心構えにに関するやり取りを紹介します。
◇ こもり校長:アルバム(完全限定生産盤の5th Anniversary BOX)には、写真集(「&JOY」)が付いているんですよね? 内田:そうなんです。今の自分を残すということで、30歳の自分をタイ・バンコクで撮影してきました。 こもり校長:バンコクはどうでした? 内田:めちゃくちゃおいしかったです! COCO教頭:お食事が! 内田:すっごくいろんな物を食べたんですけど、タイ料理はおいしかったです。 COCO教頭:(写真集を見ながら)セクシーな色気のある……! 内田:本当に!? こもり校長:なんでこんなに二面性が出せるんですか? 僕、うらやましいです。色気とこの笑顔と……住み分けみたいなものは、どうしているんですか? 内田:なんでしょうね……? 自分は割と……お芝居もそうなんですけど、“受け身”なほうなんです。自分からバーンと出すというよりは、みんなからもらったものを受けてそれを咀嚼するみたいな。だから、シーンと服装に合わせて自分を寄せていくタイプなのかなと思いますね。 こもり校長:それをずっと続けていたら、「本当の自分って何なんだろう?」って迷子になったりしないんですか? 内田:それはね~、山ほどあります(笑)。 COCO教頭:あるんだ! こもり校長:作品と作品がずっとつながっていると……。 内田:そうですね。でも、それが声優のおもしろいところで。1日に4作品、5作品やると、そのたびにスイッチを切り替えないといけないわけですよね。そうなったときに、逆に「俺ってこれなんだ」という1個が……いろんな作品をつなぐ「1」が見えてくるんですよ。 こもり校長:へー! 内田:僕はそうなりました。頭の中がパンクして「俺って何なんだ?」という時期を通り過ぎて、今やっとここにいられるって感じがしていますね(笑)。 こもり校長:それを見つけるのに、時間かかったんじゃないですか? 内田:かかりましたね。引きずられることもすごくあったし。 COCO教頭:役にね。 内田:そう! 重たい作品だと「うぇ~……」となっちゃったりとか。 こもり校長:抜け出せなかったりも? 内田:ありましたね。いろんな役との出会いのおかげで、今の自分を見つけることができました。 こもり校長:そんな“今”を写真集に収めて出せるということで、すごくメモリアルなものですね。 内田:はい。